更新情報
- 2016/06/29BIGLOBE LTE・3Gでの販売価格、キャンペーン情報を追記。
富士通株式会社、富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社からAndroid 6.0を搭載したSIMフリースマートフォン「arrows M03(アローズ エムゼロサン)」が発表されました。
このページでは、arrows M02のスペック情報や価格、格安スマホして各MVNOでの取り扱い価格などをまとめてみました。
スペック一覧
主なスペックは下記の通り。
OS | Android™ 6.0 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 約5.0インチHD IPS液晶(720×1280) | |
CPU | MSM8916 1.2GHz Quad Core | |
メモリ | 内蔵 | ROM:16GB/RAM:2GB |
外部 | microSD/microSDHC/microSDXC(最大200GB) | |
カメラ | アウト(背面) | 約1310万画素 CMOS |
イン(前面) | 約500万画素 CMOS | |
通信 | LTE | Band1/3/8/19/26 |
3G | Band1/5/6/8/19 | |
GSM | 850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz | |
Wi-Fi/テザリング | ◯(IEEE802.11a/b/g/n)2.4GHz/◯ | |
その他 | GPS/NFC/FeliCa/Bluetooth 4.1 | |
SIMサイズ | nanoSIM対応 | |
質量 | 約141g | |
連続通話時間 | LTE | 約770分(予定) |
3G | 約700分(予定) | |
連続待受時間 | LTE | 約640時間(予定) |
3G | 約780時間(予定) | |
バッテリー充電時間 | 約150分(予定) | |
バッテリー容量 | 2580mAh | |
外形寸法(H×W×D) | 約144mm×72mm×7.8mm |
カラーは各MVNOでの限定色あり
カラーは、「ブラック」「ホワイト」「ピンク」に加えて、楽天モバイル限定カラーとして「ゴールド」、mineo(マイネオ)限定カラーとして「グリーン」があります。
arrows M02の時も各MVNOの限定カラーがありましたが、今回も同じように限定カラーがあるので、好みのカラーがあれば、各MVNOで購入するのもありかもしれませんね。
ワンセグ対応
arrwos M03は、ワンセグに対応しています。SIMフリースマホでワンセグに対応した機種がほとんどない(国内販売だとコヴィアのi-dio Phoneぐらい)ので、これは嬉しい対応ではないでしょうか。
アンテナが内蔵タイプとなっているので、観たい時に外付けパーツを付けなくても済むのがよいところです。
おサイフケータイ対応
前機種のarrow M02と同じように、arrows M03ではFeliCa方式の「おサイフケータイ」に対応しています。Filica方式には、(ID、WAON、楽天Edy、QUICPay、モバイルSuica、nanacoなどがあり、これらが利用可能です。
少し留意する点として、arrows M02ではnanacoモバイルに非対応(公式サイトの対応一覧に記載なし)となっています。また、google Playからnanacoアプリのインストールができません。arrows M03では対応しているのかは現時点で不明です。対応しているのかは今後の動向を注視しておきましょう。
nanacoモバイルに対応しているかは、こちらから確認できます。
参考URL電子マネー nanaco 【公式サイト】 : nanacoモバイル対応機種一覧(SIMロックフリー箇所)
2016年6月28日時点では、まだ対応一覧に記載がありません。
カメラは前機種よりも画素数アップで、約1310万画素に
arrows M03の背面カメラは、画素数が1,310万画素となりF値2.0のレンズとのこと。イメージセンサーには、SONY製のCMOSセンサー(型番は不明)とのことで、ある程度、画質がよいと思われます。
arrows M02の背面カメラは800万画素と、ちょっと画質的にも物足りないところがありました。他のミッドレンジクラスのSIMフリーでは、1,300万画素が多く、arrows M03でミッドレンジでは標準的な画素数となります。
画質に期待したいところです。
対応バンドもよく、VoLTE対応、au系MVNOも利用可能
VoLTEに対応しているため、ドコモ系MVNOなどでVoLTEの利用が可能です。また、VoLTE対応&KDDI網のLTEバンドをサポートしているため、au系MVNOのVoLTE対応SIMが利用可能です(VoLTE非対応SIMでは、通話はできません。データ通信はarrows M02で可能だったため、M03でも可能と思われます)。
また、ソフトバンク網にも周波数帯が対応しているため利用可能です(ソフトバンクのSIMはIMEI制限があるため、利用できない場合もあります)。
多くのSIMフリースマホは、au系MVNO(KDDI網)が使えない機種が多い中、arrows M02は対応しており、マルチキャリアで使えます。これはかなりメリットと感じる部分ではないでしょうか。もしドコモ系MVNOで不満がある時、au系MVNOやY!mobileで使うことができます。
完全に国内利用を想定した対応バンドとなっているため、海外利用が多い方などは、もっと多くの周波数に対応している機種の方がよいかもしれません。
音声通話の品質も良さげ!
雑踏など騒音が気になる場所でも通話相手の聞こえにくい声を自動調整して聞き取りやすくする「スーパーはっきりボイス4」や、2つのマイクで周囲の騒音を検知し、自動的に雑音を抑えクリアな音声で会話を可能にする「スーパーダブルマイク」など、音声通話部分でのメリットが大きいのがarrowsシリーズの特徴とも言えます。
私自身、arrows M02を使っていて他のSIMフリースマホと比べて、通話品質の良さは非常に実感できているので、今回も期待できると思います。
またVoLTE対応しているので、VoLTEでの通話であれば、更なる品質向上するでしょう。
質感が良さげ!
側面はアルミ素材となり、arrows M02よりも質感が良くなった印象。全体的にXperiaに似ていますね…
背面はキズが付きにくいハードコートを採用とのこと。
防水・防塵対応
防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP6X)に対応しています。まだまだSIMフリースマホで防水・防塵に対応しているものは少ないため、非常に大きなメリットとなるでしょう。
防水ですが、arrows M02とは違い「キャップレス」仕様となっているので、充電などに手間がいりません。これも非常によいですね。
ディスプレイは液晶を採用
前機種のarrows M02のディスプレイは「有機EL」を採用していましたが、今回は「液晶(IPS)」を採用しています。
arrows M02では「何もしていないのにディスプレイの内側が割れた…」との不具合報告が非常に多くあり、これに対応するため、今回は液晶ディスプレイになったのかもしれません。
arrows M02の有機ELは、1280x720pxの解像度だったためか、有機ELの綺麗さがあまり感じられませんでした。近年の傾向としては液晶よりも有機ELに変わってきている気もしますが、1280x720pxの解像度であれば、液晶でもよいと思います。
とにかく不具合なく、勝手に割れることなければ、どちらでも良いですね(笑)
スペックはミドルレンジでもロースペック側か…
arrows M02に採用されているチップセット(SoC)は、MSM8916(Snapdragon 410)でクアッドコア、1.2GHzとなります。
最近発売されたファーウェイのP9 liteやFREETELのREIはミッドレンジの位置付けですが、ベンチマークではSnapdragon 410採用端末よりも大幅に良いスコアとなっており、arrows M02と同じSoCを採用したarrows M03はミッドレンジクラスの中でもロースペック寄り(ミドルロー)と言って良いかもしれません。
とは言っても、3Dゲームなど負荷の高いことをしないライトユーザーの場合、Snapdragon 410搭載端末でも十分と感じることが多いと思われます。
スペックまとめ
全体的にarrows M02の不満点などをブラッシュアップしてきた感があるarrows M03ですが、性能面では大きな変化はありません。
arrows M02からブラッシュアップされた主な点をまとめてみました ↓
- カメラ背面: 約800万画素 → 約1310万画素
- ディスプレイ: 有機EL → 液晶
- ワンセグ対応
- 筐体デザインが大幅に変更
arrows M02で(画面割れの不具合以外で)特に不満だったのは、カメラがイマイチという点ではないでしょうか。その点、画素数がアップしているので、画質向上しているのではないでしょうか。
また、ワンセグが付いたりと、日本人向けの仕様になっていますね。国内のSIMフリーのミッドレンジクラスでは、おサイフケータイや防水・防塵対応など、「機能が多い」ところがメリットとなるarrows M03。今年のミッドレンジクラスの売れ筋機種となるのではないでしょうか。
arrows M03の価格は32800円か?
arrows M03の価格は現状ではほとんど情報がないのですが、楽天モバイルによると32,800円(税込35,424円)となっているため、基本的にこの価格が売値となると思われます。
2016年6月28日時点で、他のSnapdragon 410を搭載したSIMフリーは現在約2万円で販売されてることから、若干割高感があるかもしれませんが、他のSIMフリーにはない「おサイフケータイ」「防水・防塵」や多機能性を考慮すると、妥当なレベル。個人的には、マルチキャリア対応、VoLTE対応など、これだけメリットが多い機種が約3万円だと割安感を感じるほどで、値段的には非常に良心的だと思います。
各MVNOでarrows M03の取り扱いは?
2016年6月28日時点で格安スマホとして取り扱う予定のMVNOは下記の通り。
- UQ mobile
- 楽天モバイル
- mineo
- NifMo
- BIGLOBE LTE・3G
- DMM mobile
- IIJmio
- スマモバ
ほとんどの大手MVNOで取り扱う予定となっており、arrows M03の人気が伺えますね。
楽天モバイルでのキャンペーン
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
32,800円(税込35,424円) ↓ 期間限定 29,800円(税込32,184円) |
1,476円(税込)/月x24回 ↓ 1,341円(税込)/月x24回 |
ゴールド ホワイト ブラック ピンク |
2016年6月28日(火)11:00~2016年7月29日(金)9:59の期間で「arrows M03 端末値引きキャンペーン」を実施しています。arrows M03の端末費用が3,000円引きの「29,800円」(税抜)となります。台数に限りがあり、無くなり次第終了。通話SIM/データSIMの全プランが対象となります。
公式サイト楽天モバイル
楽天モバイルでは、楽天スーパーポイントで端末代金が支払えたりとメリットが多いのですが、キャンペーンが一番の魅力でしょうか。
ゴールドは楽天モバイル限定カラーとなります。
NifMo
NifMoでの価格は下記のようになっています。
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
35,556円 (税込38,400円) |
1,482円(税込1,600円)/月x24回 | ホワイト ブラック ピンク |
BIGLOBE LTE・3G(BIGLOBEスマホ)
BIGLOBE LTE・3Gでの価格は下記の通り。
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
-(分割払いのみ) | 1,490円(税込1,609円)/月x24回 | ホワイト ブラック ピンク |
一括払いは行なっておらず、分割払いのみとなります。総額では、1,490円x24ヶ月=35,760円(税込38,616円)となるので、若干、割高感があります。
mineo(ミネオ)
mineoでの価格は下記の通り。
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
31,800円(税込34,344円) | 1,325円(税込1,431円) | 現在、未定 |
mineoではキャンペーンがあります。
新端末発売を記念して、新端末を購入された方を対象にAmazonギフト券1,000円分をプレゼントする「大人気SIMフリースマホ登場記念キャンペーン」を2016年9月1日(木)から10月31日(月)まで実施。
さらに、2016年8月1日(月)から8月29日(月)の先行予約期間に新端末を予約された方にはさらにAmazonギフト券1,000円分、新規契約の場合は新規契約時の事務手数料が無料となるエントリーコードもプレゼントいたします。
IIJmio
IIJmioでの価格は下記の通り。
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
32,800円(税込35,424円) | 1,380円(税込1,490円)/月x24回 | ホワイト ブラック ピンク |
UQ mobile
UQ mobileでの端末セットは「ぴったりプラン」で提供。端末価格は下記の通り。
端末名 | 一括購入金額 | 分割払い金額 | カラー |
---|---|---|---|
富士通 |
38,800円(41,904円) | 初期10,000円+12,00円(税込1,296円)/月x24回 | ホワイト ブラック ピンク |
ぴったりプラン(またはぴったりプラン たっぷりオプション)での契約の場合、マンスリー割という割引が2年間あります。arrows M03の場合は、「ぴったりプラン」で500円x24ヶ月=12,000円、「ぴったりプラン たっぷりオプション」で1000円x24ヶ月=24,000円の割引が月額料金から引かれる形となります。
これを考慮すると、端末代金は割安感があります。
まとめ
ライトユーザー向けとして、かなり有力な候補となる機種となりそうです。おサイフケータイ、防水・防塵、ワンセグなど日本国内利用でもキャリア端末と遜色なく、SIMフリーの中でもau系MVNOでも使えるマルチキャリア対応など、今年の売れ筋格安スマホとなるのではないでしょうか。
arrows M02は好評ながらも、ディスプレイ割れの不具合が多く報告されていましたが、これも液晶に変更し、問題なく使えると思われます。発売日が楽しみですね!
以上、arrows M03のスペック情報、価格、格安スマホとしての各MVNOの取り扱いについてでした。