IIJが展開する格安SIM「IIJmio(アイアイジェイミオ」のプランやオプション、機能やサービスなどを徹底的にまとめています。
「IIJmio」は、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が展開している格安SIMサービス。IIJはインターネットプロバイダ(ISP)として、日本で最初にインターネットサービスを開始(外資を除く)した草分け的存在で、東証1部に上場している大手企業です。
そんなIIJが展開するMVNOサービス「IIJmio」は、信頼できる格安SIMとして人気があり、顧客満足度も高いのが特徴です。
IIJmioのプラン詳細(月額料金/通話料金/かけ放題)
IIJmioではドコモ網とau網を取り扱っています。「タイプD」がドコモ回線、「タイプA」がau回線となり、両プラン共にSMS付き/音声SIMを扱っています。eSIMとデータ専用SIMはタイプDのみとなります。
ギガプランのタイプD/タイプAの月額料金は下記の通り↓
ギガプラン | 音声 | SMS付き | データSIM (タイプDのみ) | eSIM (タイプDのみ) |
---|---|---|---|---|
2ギガプラン | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
4ギガプラン | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
8ギガプラン | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15ギガプラン | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20ギガプラン | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
通話仕様 | 国内通話料 |
---|---|
通常通話(プレフィックス番号なし) | 国内通話:11円/30秒、同一ID:8.8円/30秒 |
通話定額、かけ放題オプション | 月額料金 |
---|---|
通話定額5分+ | 500円 |
通話定額10分+ | 700円 |
かけ放題+ | 1400円 |
SIMサイズ、種類 | nano / micro / 標準SIM / eSIM |
---|---|
最低利用期間 | なし(利用開始日の翌月末日まで) |
余ったデータ容量を翌月繰り越し | ◯ |
高速データ通信ON/OFFの切り替え | ◯ |
低速時の最大速度 | 300kbps(旧プランは200kbps) |
データチャージ | 1GB/220円 クポーンカード(店頭販売)で500MB/1,500円、2GB/3,000円 |
SMS送信料(受信は無料) | 国内: 3.3〜33円/通 国際SMS送信料(国内発): 50〜500円/通(免税) 国際SMS送信料(海外発): 100円/通(免税) |
同一名義での最大回線数 | 最大10回線、ただし音声回線は5回線まで。 |
アプリ | ◯ My IIJmio みおふぉんダイアルアプリ |
5Gオプション | 無料 |
各手数料
初期手数料 | 3,300円またはパッケージ購入金額 |
---|---|
SIMカード発行手数料 | タイプD:433.4円、タイプA:446.6円、eSIM:220円 |
SIMカードの再発行・変更手数料 | 2,200円(別途SIM発行手数料が必要) |
eSIMの再発行 | 無料(別途SIM発行手数料として220円必要) |
違約金(契約解除料) | なし |
MNP転出手数料 | 無料 |
支払い方法について
支払い方法 | クレジットカードのみ |
---|
支払いはクレジットカードのみとなっており、デビットカードは利用できないとしています。また、海外発行カードの場合は利用できない場合もあるとのこと。
契約月の月額料金は日割り計算?初月無料?
IIJmioのギガプランでは、初月の月額料金は日割りとなります。また、付与されるギガも日割りになります。
格安SIMでは初月の月額料金が無料であったり、ギガが契約プラン分すべて付与されるところもあるので少し残念かも…。
解約月は日割り?満額支払い?
IIJmioでは、解約月はプラン月額料金の満額が発生します。日割りではありません。また、月の途中で解約した場合でも解約月の月末まで利用することが可能です。
MNP転出の場合、月の途中で転出すると転出した時点でIIJmioは利用できなくなります。しかし、月額料金は満額発生することになります。
オプション一覧
オプションは下記の通り↓
留守番電話 | 月額330円 |
---|---|
割り込み電話着信 | 月額220円 |
転送電話 | 無料 |
国際ローミング | 国際ローミングの利用停止目安額は50,000円/月 |
国際電話 | 国際電話の利用停止目安額は20,000円/月 |
迷惑電話ストップサービス | 無料 |
遠隔操作 | 無料 |
外部サービスのオプションは下記の通り↓
IIJmio WiFi by エコネクト | 月額398円 |
---|---|
新品/中古 端末補償オプション | 月額418円〜 |
つながる端末保証 | 月額550円 |
スマホの操作サポート | 月額550円 |
みまもりパック | 月額550円 ウイルスバスターモバイル版+i-フィルター for マルチデバイスのセットパック。 |
迷惑防止パック | 月額550円 ウイルスバスターモバイル版+トビラフォンモバイルのセットパック。 |
ウイルスバスター モバイル 月額版 | 月額275円 |
マカフィー モバイル セキュリティ | 月額275円 |
i-フィルター for マルチデバイス | 月額396円 |
スマート留守電 | 月額319円 |
トビラフォンモバイル | 月額330円 迷惑電話を自動判別することで迷惑電話を事前に警告・ブロック。 |
クラウドバックアップ AOS Cloud | 月額550円 スマホなどの写真や動画、連絡先などが完全自動で、インターネット上のストレージに保存ができる容量無制限のクラウドバックアップ。 |
Smart・Checker (MyPermissions) | 月額385円 アプリにも危険がいっぱい!アプリ上の個人情報連携を知る・管理する・解除する |
タブホ | 月額550円 書籍コンテンツが定額で読み放題のサービス。 |
SMART USEN | 月額539円 |
ローチケHMVプレミアム | 月額550円 |
プレフィックス番号なし、みおふぉんダイアルアプリ利用なしでも国内通話が11円/30秒に!
2021年9月11日より、プレフィックス番号を自分で付与したり、専用通話アプリ「みおふぉんダイアルアプリ」を利用しなくても国内通話料金が「11円/30秒」となります。また、同一IDでの通話は8.8円/30秒となります。タイプD、タイプA共に対応となります。
通常の電話アプリ(iOS標準の電話アプリ、Android標準の電話アプリ)を利用しても国内通話料金が安くなるのがメリットです。専用の電話アプリを使ったり、プレフィックス番号を自分で付与しなくても良いため、無駄な手間がない発生しないのは利点です。
ただし、残念なことに「かけ放題」オプションを利用する際には、IIJmioが提供している「みおふぉんダイヤル」アプリを利用または、プレフィックス番号を自分で付与しないと対象外となります。
通話定額オプションが新しく!
IIJmioの通話定額オプションは「通話定額5分+」「通話定額10分+」「かけ放題+」の3種類があります。
通話定額5分+ | 通話定額10分+ | かけ放題+ | |
---|---|---|---|
月額料金 | 500円 | 700円 | 1400円 |
国内通話 | 1回5分以内の国内通話無料 | 1回10分以内の国内通話無料 | 無制限で国内通話無料 |
超過分 通話料金 | 超過時は税込11円/30秒 同一mioID内通話の場合 税込8.8円/30秒 |
注意点は、「通話定額5分+」「通話定額10分+」「かけ放題+」を適用するにはプレフィックス番号(0037-691)を付けるか、みおふぉんダイヤルアプリを使って発信する必要があります。
プレフィックス番号が無くても2021年9月11日より国内通話は「11円/30秒」になりましたが、通話定額オプションを適用 するには、「プレフィックス番号」or「みおふぉんダイアルアプリ」が必要です。これは使い勝手が悪く、デメリットです。
かけ放題、通話定額が専用アプリやプレフィックス番号付与が必要なく適用される格安SIMも多く存在するので、ちょっと残念ですね。
IIJmioのデータシェア、データプレゼント機能あり
IIJmioの「データ容量シェア」とは同一mioID内で契約する回線のデータ容量をシェアできる仕組み(最大10回線)。回線のタイプ(ドコモ回線、au回線)が異なっていても容量をシェアすることが可能です。
「データプレゼント」とは同一mioID内で契約する回線のデータ容量をプレゼントできる仕組み。月初に付与されるデータ容量(バンドルクーポン)も追加データ容量(追加クーポン)も全てプレゼント可能で、10MB単位で指定可能で有効期限は引き継がれます。
IIJmioのデータシェアは主回線、副回線共に通常のプランを契約して、それぞれのプランの総容量でデータシェアする形をとっています。なので、子回線専用のプランなどがあるわけではなく、2回線目以降も通常の月額料金が発生します。
余ったデータ容量を翌月に繰り越せる!
IIJmioでは、余ったギガを翌月に繰り越すことが可能です。
多くの格安SIMでは余ったギガを繰り越せるようになっているので、IIJmioだけのメリットではないですが、ahamoやpovo、LINEMOなどのキャリアのネット専用ブランドでは繰越ができないため、このあたりがネット専用ブランドとの差別化ポイントかもしれません。
eSIMを提供している大手の格安SIMはIIJmioだけ
すべてのキャリアがeSIMの取り扱いをはじめましたが、MVNOの大手格安SIMでeSIMを提供しているのは「IIJmioだけ」です。大手ではなく、中小企業も含めるとリンクスメイトもeSIMを提供しています。
提供しているeSIMは「データ専用、ドコモ網のみ」となります。選択肢として格安SIMではIIJmioしかないですが、IIJmioのeSIMはかなり割安感があります。
2ギガ | 4ギガ | 8ギガ | 15ギガ | 20ギガ |
---|---|---|---|---|
440円 | 660円 | 1,100円 | 1,430円 | 1,650円 |
eSIMを利用するにはeSIM対応端末が必要ですが、DSDV機種で楽天モバイル+IIJMioのeSIMの組み合わせで月額450円以下と格安で回線を運用できたりします。
現在、eSIMを提供している格安SIMはIIJmioだけですが、キャリアやサブブランドではeSIMに対応しており、IIJmioとは違い音声SIMでeSIMを取り扱っています。
IIJは信頼度が高いと評判!口コミもなかなか良い
IIJは、IIJmioユーザーなどを対象にした「IIJmio meeting」というトークイベントを開催しています.IIJmioに関連した情報や格安SIMの仕組みなどを解説したりしており、多くのガジェット好きや通信網に詳しいユーザーから高い支持を受けています。
また、IIJは、流石老舗のISP(インターネットプロバイダ)といったところで、「通信の最適化」や「帯域制限」に関しても、きちんと制限はしないと回答しており、IIJmioは信頼性が非常に高い格安SIMです。
TwitterやIIJエンジニアによる公式ブログでも積極的に情報公開しているため、多くの方から支持されています。確かに他の格安SIMと比べると有益な情報や的確な回答が多く、管理人も好印象です。
低速(最大300kbps)時に、直近3日間で366MB以上のデータ通信を行うと更に低速化。ダウンロードは50kbps前後に
IIJmioでは、高速データ通信をON/OFF切り替えることができます。OFF時(低速時)には最大300kbpsの通信速度になりますが、この状態の時に、直近3日間で366MB以上のデータ通信を行うと更に低速になる規制があります。
この制限に掛かると、解除されるまではダウンロード(下り)が20〜50Mbps程度の速度となり激遅です。
こちらを参考にしてみてください ↓
動画を見てもらうと分かる通り、速度は50kbps以下…。これではブラウジングやTwitterなどもかなりイライラするレベルです。
ただ、規制時に高速データ通信が余っていれば、高速通信をオンにすることで高速データ通信時の速度に戻せます。もし、高速通信が残っていない場合は3日間で366MBを下回るまで待つしか対応する術はありません。
基本的に低速最大300kbpsの状態で3日間366MB以上を使う人は稀でしょう。なので、あまり気にする必要はありませんが、このような仕様になっていることは覚えておいた方がよいでしょう。
他の格安SIMでは低速時にどれだけ利用しても制限をかけているところはほとんどなく、IIJmioが特段と厳しい感じです。
IIJmio ギガプラン タイプD(ドコモ網)では、初速バーストはあるのか?
多くの格安SIMで提供されている初速バースト(初めの数秒または数キロバイトだけ速度が速くなる)ですが、IIJmio ギガプランではバースト機能が提供されています。
IIJmio ギガプラン タイプD(ドコモ網)では通信の最適化はある?
IIJmio ギガプラン タイプD(ドコモ網)では通信の最適化を行なっていません。
また実際に確認してみましたが、最適化はされていませんでした。
IIJmioは安いのか?他の格安SIMと比較
IIJmioは格安SIMは業界最安値ではなく、どの容量でも業界水準ぐらいの月額料金で提供しています。
プラン名 | 音声 | SMS付き | データSIM (タイプDのみ) | eSIM (タイプDのみ) |
---|---|---|---|---|
2ギガプラン | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
4ギガプラン | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
8ギガプラン | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15ギガプラン | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20ギガプラン | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
例えば、音声SIMで2ギガプランは月額850円。2GBプランを提供している格安SIMは少なく3GBプランとの比較になりますが、NUROモバイルは3GBで月額792円、HISモバイルは月額790円で提供しています。圧倒的に安いのはこの2つの格安SIMです。
また、4ギガプランもIIJmioぐらいしかないので5GBプラントの比較になりますが、こちらもNUROモバイルが5GBで月額990円とIIJmioの4ギガプランよりも安くなっています。
よって、業界最安値水準の格安SIMとは言い難い料金設定になっています。
IIJmioの魅力、メリットとデメリット
IIJmioの特徴やメリット、デメリットをまとめてみました。
- 信頼性の高い格安SIM
- eSIMの提供あり
- 高速・低速の切り替えが可能
- 余ったデータ容量を繰り越し可能
- データシェア、プレゼント機能がある
- MNP乗り換えで端末が安くなることが多い!
- 低速時に3日間で366MB以上の利用で更に低速
IIJmioの最大メリットは、格安SIMの中でもかなり信頼性があるということでしょうか。正直、格安SIMは零細企業で変な会社が運営している…なんてこともあります。一時期は過当競争で多くのMNVOが身売りや格安SIMの提供を停止しました。フリーテルは経営破綻し、格安SIMユーザーは楽天モバイルに買い取られました。
IIJは業界トップクラスの契約数ですし、MNOから借り入れた回線を他の格安SIM業者に貸すMVNEとしても有名です(イオンモバイルなど)。また、上場企業、技術的な情報発信も積極的に行っており、多くの方から支持されています。
ただ、他社と比べて技術上の情報公開などを積極的に行なっていますが、一般ユーザーにはIIJmioの魅力とは…というところでしょうか。特別速度が速いわけでもなく、特別月額料金が安いわけでもなく、他の格安SIMより魅力を感じるところが….という感じです。
個人的には、情報提供が早いことでいざという時に助かるというのが一番の魅力かなと思いますが、一般ユーザーにはあまり伝わりにくい魅力かもしれません。
また、ここ最近は端末セットが大幅な値引きをするキャンペーンや初期費用が安くなるキャンペーンを行なっていることもあり、キャンペーンが良いからIIJmioにするという人が多い気がします。また、MNP限定ですが端末が安く買えるのはかなり魅力的かなと思います。
個人的にも格安SIMのサービスや料金体系に魅力があるというよりは、キャンペーンで端末が安く買えること魅力を感じてIJmioを利用するというのが、IIJmioの一番の魅力かなと感じています。
コメント