プレフィックス番号を自分で付与する必要なし、OS標準の電話アプリ利用で通話料金が通常の半額である「11円/30秒」になる格安SIMをリストアップ!

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現在(2022年2月)、格安SIMを始め、キャリアのネット専用ブランド(ahamoなど)、キャリアのサブブランドの国内通話料金は「22円/30秒」が通例となっています。

しかし、ここ最近の格安SIMでは、プレフィックス番号を付けて発信または専用アプリを利用(専用アプリがプレフィックス番号を付与)することで国内通話料が通常(22円/30秒)の半額である「11円/30秒」となるところが増えてきました。

上記のように専用アプリを利用または自分でプレフィックス番号を付与すれば国内通話料が「11円/30秒」になるのはありがたいのですが、基本的に各格安SIMが提供している専用アプリを利用しなくてはいけないので、若干、使い勝手が悪いと思うのが現状…。できれば、自分の好みの電話アプリでサクッと使えて、通話料が11円/30秒になるのがベスト。

そこでこの記事では、OS標準の電話アプリを利用、または自分でプレフィックス番号を付与しなくても自動的に「11円/30秒」となる格安SIMを中心にまとめてみました。

また、使い勝手の良さを考慮するためにOS標準の電話アプリを利用、または自分でプレフィックス番号を付与しなくても「かけ放題」を適用できる格安SIMに関しても記載しています。

最終更新日:2022年4月20日

ぜひ、参考にしてみてください。

目次

プレフィックス番号自動付与に対応でも、国内通話「11円/30秒」になるとは限らない。また、対応していなくても「11円/30秒」になるところも。

国内通話料が通常の半額である11円/30秒になるポイントとしては、

  1. プレフィックス番号自動付与をしているか?
  2. プレフィックス番号付与で国内通話料金を通常の半額である「11円/30秒」になるか?また「かけ放題」が適用になるか?
  3. プレフィックス番号付与なしでも国内通話料金を通常の半額「11円/30秒」になるか?また「かけ放題」が適用になるか?

の3点を確認する必要があります。

「え?なんで?プレフィックス番号自動付与対応だったら、11円/30秒じゃないの?」

と思った方が多いのではないでしょうか。プレフィックス番号が自動付与されたら必然的に国内通話料金が「11円/30秒」になるという認識だったのではないかなと思います。

しかし、必ず国内通話料金が通常の半額である「11円/30秒」になるとは限りません。また、この逆もあり、プレフィックス番号自動付与に対応していないにも関わらず、国内通話料金が「11円/30秒」になるところがあります。

プレフィックス番号自動付与に対応している・していないに関わらずに、国内通話が「11円/30秒」になり、専用電話アプリを使わない、または、自分でプレフィックス番号を付与しない格安SIMが一番使い勝手がよいものです。

なので、そのような格安SIMを優先して利用するというのがポイントとなります。

中継電話に関してはこちらに詳しい記事があったので、気になる方は参考にしてみてください。

「IP電話」や「中継電話」の通話料金はどうして安いの? – ITmedia Mobile

自分でプレフィックス番号付与なし、OS標準の電話アプリで国内通話料が「11円/30秒」

自分でプレフィックス番号付与なし、OS標準の電話アプリで国内通話料が「11円/30秒」の格安SIMは下記の通り。

自分でプレフィックス番号を付与しない、またはOS標準の電話アプリで「11円/30秒」になる格安SIMは?

自分でプレイフィックス番号付与なし、専用電話アプリを使わずに「11円/30秒」となる格安SIM

  1. IIJmio
  2. OCN モバイル ONE
  3. 日本通信SIM
  4. HISモバイル
  5. イオンモバイル

一部が対応している格安SIM

  1. mineo (通話定額オプションである「10分かけ放題」契約時のみ。通常電話は22円/30秒)
  2. NUROモバイル(ドコモ網、ソフトバンク網が対応。KDDI網は非対応)

IIJmioのタイプD/タイプA共に、自分でプレフィックス番号付与なし、専用電話アプリなしで「11円/30秒」。ただし、「かけ放題」は要注意

IIJmioではドコモ網のタイプD、KDDI網のタイプAを提供しています。

国内通話に関しては、タイプD/タイプA共に専用アプリを利用する必要なく、プレフィックス番号を自分で付与しなくても国内通話料金は「11円/30秒」となっています。

少し突っ込んだ話をすると、ドコモ網の「タイプD」ではプレフィックス番号の自動付与に対応していますが、KDDI網の「タイプA」ではプレフィックス番号の自動付与に対応していません。と、「タイプD」と「タイプA」で違いがありますが、通話料金はどちらも「11円/30秒」になります。なので、IIJmioでは(タイプAで)プレフィックス番号の自動付与がなくても「11円/30秒」の料金体系を実現しているということになります。素晴らしい対応です。

しかし、かけ放題では専用電話アプリ「みおふぉんダイヤル」を利用するように

ただ、残念なことに「タイプA」ではプレフィックス番号自動付与に対応していないことが起因して「かけ放題」オプションを利用する時は、通話専用アプリ「みおふぉんダイヤル」を利用する(またはプレフィックス番号を自分で付与)必要があるとのこと。

IIJmioでは、タイプD・タイプA共にこのように案内しています。ここで疑問を持った方も多いのではないでしょうか?

「タイプD」ではプレフィックス番号の自動付与が適用されているため、プレフィックス番号を自分で付与したり、「みおふぉんダイヤル」を利用しなくてもかけ放題が適用となるのでは?

と思った方も多いのでないでしょう.

IIJのサポートにも確認したところ、「タイプD」ではプレフィックス番号を自分で付与したり、専用アプリの「みおふぉんダイヤル」を利用しなくてもかけ放題が適用になりますが、タイプAとの混同を避ける為、または、意図しない高額料金の発生を防止するため、IIJmioでは「みおふぉんダイヤル」の使用をおすすめしているとのことでした。なので、「タイプD」でもかけ放題を利用する方は「みおふぉんダイヤル」を使うようにするのが無難です(自己責任で利用しないというのもアリだですが、あくまで自己責任で)。

専用アプリや自分でプレフィックス番号を付与するのは、手間が掛かったり使い勝手の部分で劣るため、できれば標準OSの電話アプリを使えた方がよいので、このIIJmioの対応は少しもどかしいところです。

IIJmioの通話まとめ
  • 国内通話料金は、特に何もしなくても11円/30秒
  • かけ放題を利用する場合は、プレフィックス番号を付与したり、専用電話アプリを利用する必要がある。
  • 厳密にはタイプDならかけ放題でもOS標準の電話アプリでもOK(ただし、念の為、自己責任で。)

mineoはややこしすぎる…プレフィックス番号自動付与に対応しているが、国内通話料は「22円/30秒」

mineoはドコモ網、ソフトバンク網、KDDI(au)網でプレフィックス番号自動付与を実現しています。2021年12月にドコモ網、ソフトバンク網は2022年1月、KDDI網は2022年2月25日からプレフィックス番号自動付与に順次対応となっています。

ただ、プレフィックス番号自動付与されたとしても、mineoでは国内通話料金が「22円/30秒」のまま変わりがありません。

mineoで国内通話が安くなるのは、

mineoで国内通話が安くなる方法
  • 「mineoでんわ」を契約、専用アプリを利用した時 10円/30秒
  • 「10分かけ放題」を契約している時 → 10分超過後の通話料金が11円/30秒

となっています。

mineoでんわ契約時の「10円/30秒」は「mineoでんわ」アプリからの発信が必須となっており、他の電話アプリからでは適用になりません。

なので、プレフィックス番号が自動付与され、専用電話アプリなしで国内通話料金が「11円/30秒」になるのは、10分かけ放題を契約している時だけなのです。

mineoではプレフィックス番号自動付与は対応しているにも関わらず、従来の国内通話は「22円/30秒」のままと少し残念な仕様です。

もし安くしたい場合は、オプション契約(無料)の「mineoでんわ」を使えということでしょうか。「mineoでんわ」は専用アプリである「mineoでんわ」アプリを利用しないと対象にならないので使い勝手が悪いですね。

余談ですが、「mineoでんわ」と「かけ放題オプション」は併用できまません。どちか一つしか契約出来ないようになっています。

mineoの通話まとめ
  • OS標準の電話アプリで国内通話は22円/30秒
  • mineoでんわを利用で10円/30秒
  • 10分かけ放題を契約時はOS標準の電話アプリを利用しても10分超過後は11円/30秒

mineo(マイネオ)
mineo(マイネオ)

日本通信SIM

日本通信SIMもプレフィックス番号自動付与に対応しています。

日本通信SIMでは国内通話が70分/月が含まれている「合理的みんなのプラン(6GB)」や「合理的20GBプラン」やプリペイド形式の「合理的シンプル290プラン」、かけ放題付きの「合理的かけほプラン」などを提供しています。日本通信SIMではかけほプラン以外は、OS標準の電話アプリで国内通話が「11円/30秒」となります。

何も意識せずに11円/30秒となるので、使い勝手が非常によいですね。

日本通信SIMの通話まとめ
  • OS標準の電話アプリで国内通話は11円/30秒、かけ放題が適用される

HISモバイル

HISモバイルのMVMEは日本通信なので、実質日本通信と代わりがありません。

OCN モバイル ONE

OCN モバイル ONEはオートプレフィックス機能に対応しており、プレフィックス番号を自分で付与、または、専用アプリを利用しなくても国内通話料が「11円/30秒」になります。

また、OCN モバイル ONEでは通話かけ放題オプションとして、「10分かけ放題」「トップ3かけ放題」「完全かけ放題」を提供しています。10分かけ放題の場合、10分を超過すると自動的に「11円/30秒」となり、専用アプリやプレフィックス番号は不要です。

OCN モバイル ONEは格安SIM大手ながら、他の格安SIMと比べても月額料金はそこそこ割安感があり、プレフィックス付与なしで利用できるというメリットに加え、端末セットがかなり安くなる割引キャンペーンを実施していることが多いのが特徴です。

通話メインで、めんどくさくなく国内通話料金が通常の半額である「11円/30秒」を実現したい方で、新しくスマホも買い替えたい人にはOCN モバイル ONEがぴったりです。

OCN モバイル ONEの通話まとめ
  • OS標準の電話アプリで国内通話は11円/30秒、かけ放題が適用される

イオンモバイル

イオンモバイルは設備などを持たずにIIJmioから借り入れています。なので、実質IIJmioと仕様は変わりません。

イオンモバイルのタイプ1(au回線)ではどの電話アプリを利用しても国内通話料金が通常の半額である「11円/30秒」を実現しています。

IIJmioのタイプA(au回線)は上記で解説したようにプレフィックス番号の自動付与に対応していません。なので、イオンモバイルのタイプ1(au回線)でもプレフィックス番号の自動付与は対応していません。

注意したいのは、タイプ1(au回線)で「イオンでんわ5分かけ放題」「イオンでんわ10分かけ放題」「やさしい10分かけ放題」の通話定額オプションを契約している場合、専用の電話アプリ「イオンでんわ」を利用しないとかけ放題は適用されません。

かなり勘違いをしがちな仕様ですね。かけ放題を契約していると「イオンでんわ」アプリが必須なので結局は使い勝手が悪いと感じる方もいると思います。

仕様は全てIIJmioと変わりないと言えそうです。

まとめ

説明してきたとおり、細かいところを見ていくとかなり細分化されており、かなりややこしいのがこの通話部分です。

専用アプリや自分でプレフィックス番号が付与する必要なく、手間をかけずに通話料金が安くなるものを選ぶのが無難ですね。

個人的にオススメは

  • 日本通信SIM
  • OCN モバイル ONE

がおすすめです。全く手間がなく11円/30秒を実現し、かけ放題利用時も問題ないのは現状この2つのみです。

専用電話アプリや自分でプレフィックス番号を付与することで、国内通話料金が安くなる格安SIM

プレフィックス番号の自動付与はありませんが、専用電話アプリや自分で付与で国内通話料金が安くなる格安SIMもリストアップしてみました。

専用アプリやプレフィックス番号を自分で付与する必要のある格安SIM
  • BIGLOBEモバイル – BIGLOBEでんわアプリまたは自分でプレフィックス番号付与で11円/30秒
  • mineo – mineoでんわまたは自分でプレフィックス番号付与で10円/30秒
  • NUROモバイル KDDI網のみ – 自分でプレフィックス番号付与で11円/30秒(アプリ提供なし)

mineoでは、国内通話料金が「10円/30秒」になるmineoでんわを提供しています。通話オプションとしてmineoでんわを契約する必要があります。また、かけ放題オプションと併用はできません。

国内通話料金は「22円/30秒」だけの回線は?

国内通話料金が全く安くならず「22円/30秒」だけの回線をリストアップしてみました。

内通話料金は「22円/30秒」だけの回線
  • ahamo
  • LINEMO
  • povo
  • 楽天モバイル(Rakuten Linkを利用しない時)
  • ワイモバイル
  • UQモバイル

通話が多い方はこれらの回線を利用する場合、かけ放題や通話定額に加入することを前提にしましょう。国内通話料金は「22円/30秒」と割高なので通話時間が長くなるにつれてかなり通話料が発生しています。

モバイル回線選びには通話料やかけ放題、電話アプリの有無なども考慮しよう

昨今はモバイル回線選びも多様化してきています。キャリアのネット専用ブランドであるahamo、LINEMO、povoなどがサービス開始され、格安SIMは瀕死状態かな…と思っていましたが、国内通話料金の安さなども考慮するとまだまだ格安SIMも選択肢はありそうです。

モバイル回線選びは料金の安さ、データ通信の繋がりやすさ、速度の安定感などを求めがちですが、そこに国内通話料金やかけ放題オプションなども含めて総合的に判断するのが賢明です。

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