MVNOは、私達ユーザーに貸し出す回線を、自社で用意しているところと、他の業者(MVNE)から仕入れているところの2パターンがあります。
自前で用意しているMVNOは数が少ないのが現状です。自前で用意しようとすると、莫大な設備投資をしなければいけません。なので大抵のMVNOは、他社(MVNE)から回線を借りると言うわけです。
そこで今回は、MVNOが、どこから回線を仕入れているのかリストアップしてみました。
回線の提供元を「MVNE」と言ったりしますが、ネット上では「回線のOEM」と言われているのも見たことあります。「OEM」って上手いこと言いますよね!
回線の提供元(MVNE)を調べる理由
基本的にMVNOは、回線をどこから仕入れているかなどの情報は開示していません。では、なぜ、回線の提供先を調べたりするのでしょうか?
理由は、どこから回線を仕入れているのか分かると、信頼できる安定した回線かどうかなどが予想できます。
まだまだ回線速度や安定性で不安があるMVNOが沢山あります。そんな中、回線の安定性の目安として参考にしてみてください。
回線の提供元(MVNE)をリストアップ
「項目」「回線の仕入先(MVNE)」「APN」と記載の横にある矢印部分をクリックすると、順序の入れ替えができます。
項目 | 回線の仕入先(MVNE) | APN |
---|---|---|
項目 | 回線仕入先 | APN |
OCN モバイル ONE | OCN(自社) | lte-d.ocn.ne.jp |
BIGLOBE LTE・3G | 不明(自社?) | biglobe.jp |
IIJmio | IIJ(自社) | iijmio.jp |
So-net モバイル LTE | So-net(自社) | so-net.jp |
DTI | Freebit(親会社) | dream.jp |
パナソニック LTE | 富士通 | lte.fenics.jp |
b-mobile | 日本通信(自社) | bmobile.ne.jp dm.jplat.net |
BB.excite モバイル LTE | IIJ | vmobile.jp |
ぷららモバイルLTE | OCN | lte.mobac.net |
楽天ブロードバンドLTE エントリー/ライト/アクティブプラン |
日本通信 | dm.jplat.net |
楽天ブロードバンドLTE エントリープラス/ライトプラスプラン |
NTT PC コミュニケーションズ | lte-mobile.jp |
U-mobile | Freebit | umobile.jp |
ASAHIネット LTE | OCN | lte.mobac.net |
MVNOが自社で回線を持っているのは、「OCN」「IIJ」「So-net」「日本通信」となります。どれも大手なのが分かりますね。
さてここで、回線速度や安定性に評判が良いMVNOと、あまり良くないMVNOで見比べてみると、回線の提供元で品質に差が出ていることに気がついたと思います。
「OCN」が提供している『OCN モバイル ONE』『ぷららモバイルLTE』『ASAHIネット LTE』は評判が良いですよね。また「IIJ」が提供している『IIJmio』『BB.excite モバイル LTE』も評判が良いです。
それに比べて、「freebit」が提供している『U-mobile』『DTI ServersMan SIM LTE』は、あまり評判がよくありません。「日本通信」が提供している『b-mobile』『楽天ブロードバンド LTE』も、あまりよい評判は聞きません。
まとめ
一概には言えませんが、回線品質は、提供元(MVNE)で、ほぼ決まると思ってよいでしょう。なので、格安SIMを契約するときには、回線提供元を調べてみるといいかもしれませんね!
今後発売されるワイヤレスゲートの格安SIMですが、回線の仕入先が「freebit」ではないのかと言われています。理由としては『DTI ServersMan SIM LTE』のプランとかなり似ているからだと思います。個人的にもそうだと思っていました。
しかし、最近になってDTIは提供しないとの情報を掴んでいます。(確実な情報ではありませんが…)まぁ、蓋を開けてみなければ分かりませんが、DTIと同じfreebitだと張り合いがないので、他社MVNEを期待しています。
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