W-CDMA「850MHz帯」対応端末は、FOMAプラスエリア(800MHz帯)を掴むのか?

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今回は、850MHz帯対応端末とFOMAプラスエリア(800MHz帯)の関係について紹介したいと思います。

以前から3G(W-CDMA)の850MHz対応端末で、FOMAプラスエリア(800MHz帯)が掴めるかどうかがよく問われていました。

これは本当にややこしい話ですが、今後の端末選びのために、知っておいて損はないので紹介したいと思います!

800MHz帯「FOMAプラスエリア」について

800MHz帯は「FOMAプラスエリア」と呼ばれていて、2100MHz帯(FOMAエリア)を補間するような形で地方や山奥などに対応しています。

ドコモ系MVNOを運用を3G端末でする場合、FOMAプラスエリアに対応している端末を選んだ方が良いでしょう。(特に田舎の人は必須だと思います。)

FOMAプラスエリアは800MHz帯の事を指しますが、850MHz帯でもFOMAプラスエリアを掴める端末が存在します。

そこで、端末を選ぶ時に困るのが「850MHz」に対応している端末で、本当にFOMAプラスエリアを掴めるのかどうか?と言うことです。850MHz帯に対応しているけど、800MHz帯は未対応の端末が多くあったりします。

850MHzとFOMAプラスエリア

先ほど、850MHz帯でもFOMAプラスエリアを掴める端末が存在すると言いましたね。

その理由は「850MHz帯(バンド5)」が「800MHz帯(バンド6,19)」を内包しているためです。なので、850MHzの周波数帯に対応しているSIMフリー端末などを購入すれば、FOMAプラスエリア(800MHz帯)を掴める場合があります。

しかし、850MHz帯で必ずFOMAプラスエリアを掴めるとは限りません。
というのは、端末(物として)は対応していても、モデムのファームウェアが対応していない場合もあります。
ややこしい話ですよね…。

なので、W-CDMAの対応周波数帯に「850MHz」の記載があっても、FOMAプラスエリアが掴める場合もあれば、掴めない場合もあるので、メーカー側に問い合わせるか情報収集して端末を購入するか検討するのが賢明です。

例えば

では、例として『Ascend G6』と『iPhone 5s』で確認してみましょう。

Ascend G6の場合

技適認証済みのSIMフリー端末『Ascend G6』の3G(W-CDMA)対応周波数帯は、「2100MHz」「850MHz」となっています。

Ascend G6のスペック一覧 | Huawei公式サイト

850MHz対応なので、FOMAプラスエリアを掴めそうですが実際には掴めません。モデムのファームウェアが対応しておらず、FOMAプラスエリアを掴めない状況になっています。

価格.comでも掴めないことが掲載されていました。
Ascend G6 FOMAプラスエリアで使えますか | 価格.com

iPhone 5sの場合

『iPhone 5s』の3G(W-CDMA)対応周波数帯は、「850MHz」「900MHz」「1700/2100MHz」「1900MHz」「2100MHz」となっています。

iPhone 5s 技術仕様 | Apple公式サイト

850MHzが対応しており、850MHz帯でFOMAプラスエリアを掴むことが可能です。

まとめ

このように端末によって、FOMAプラスエリアを掴めるかどうかの状況は変わってきます。
なので、最終的にはメーカーに問い合わせるか、各自でFOMAプラスエリアで掴めるか確認してみるしかありません。

結論としては、

W-CDMA 850MHz帯でFOMAプラスエリアを掴める端末と掴めない端末がある!

と言うことでした。なので、850MHz帯対応と書かれていても「FOMAプラスエリア」に対応しているかどうか調べてから購入するようにしましょう。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • こんばんは。いつも有益な記事をありがとうございます。
    といっても、端末買えるほどのカネはないんで、
    有益さを金額的に体感することはできませんが・・・(^ ^;)ゞ
    それはさておき、FOMAプラスエリアのことで、
    素人丸出しの質問で申し訳ないのですが、
    LTEがそれなりに使えるMVNOにおいて
    FOMAを掴むメリットって何ですか?
    LTEの割り当て分(一日50Mとか一か月2Gとか)を使い切っても、
    FOMAで通信できちゃう、ってことですかね?
    それとも、実はこっそり電話できちゃう、みたいな?

    • とみぃさん
      ご無沙汰です!&いつもありがとうございます!

      確かに今どきはLTE端末が多いので、あまり気にしないかもしれないですね!
      ただ、海外メーカーのSIMフリー端末は「LTEの対応する周波数帯が少ない」 = 「LTEの電波が入らない時がある」ものが多く、そんな時に3Gで電波を掴んでほしいですよね。
      これが地方でFOMAプラスエリアが未対応端末だと、圏外になることが多いのです…。

      わたし自身ドコモ端末でLTEの4バンドに対応している端末を使っていますが、家ではLTEが繋がらず3Gになってしまします…。
      こんな時にFOMAプラスエリアの範囲に住んでいれば、圏外状態になってしまいかなり困ってしまいます。

      そういう意味でFOMAプラスエリアが重要だったりするんですよね。
      ドコモの端末使っていれば、FOMAプラスエリアは必ず対応しているので気にする必要はないのですが、SIMフリー端末は気をつけないと電波を掴めず、圏外になりやすい状況になってしまいます。

      ただ単純に、LTEも3G(FOMA)もより多くの電波を掴める端末を使った方が「圏外になりにくい」というメリットがあるよ!ってことでした。
      FOMAを掴めるメリットとしては、LTEが使えない時に3G(FOMA)でカバーできるから、より圏外になりにくいというだけです。

      LTEの割り当てを使いきってもFOMA(3G)で高速通信できたり、電話ができたりすることはないです!(できたらいいのに!笑)

      • 返信ありがとうございます。「圏外」対策ってことですね。
        正直、一日のほとんどの時間をwi-fi環境で過ごしているのと、それほど頻繁にスマホを使うわけではないので、圏外かどうかってあまり気にして来なかったのです。
        変な質問して失礼しました。

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