今回は、Covia製の端末『Fleaz F5 CP-F50aK』についてレビューしていきたいと思います。わたしは予約していたので、発売日に手に入れました。そして発売直後の印象は、不具合の多くて全く使い物にならない端末と言う印象でした。
と言うのは、通信系の不具合が多く、アンテナピクトが急に立たなくなったり、着信ができない状態があったりと、致命的な不具合が多すぎて、使いものにならない端末でした。しかし、2014年9月5日のファームウェアアップデートで、不具合が無くなり、良い端末に生まれ変わりました。まるっきり印象が違います。正直、発売当初からこのファームウェアであったなら、Amazonのレビューなどで★が3つ以下は無かったと思います。
所有しているユーザーや今後購入予定の人は、まず購入直後にアップデートを必ず行ってみて下さい。全く印象が変わります。わたしがレビューする内容はアップデート後(不具合解消した状態での)レビューとします。
メリットはどこ?
まずはメリットを見ていきましょう。
- デュアルSIMに対応している端末の中で、SIMの切り替えが一番簡単に可能
- ドコモ系MVNOでWi-Fi・Bluetoothテザリングが可能
- SDカードが使用できる
- FOMAプラスエリア対応
- 持ちやすい端末
- バッテリーが取り外し可能・バッテリーの購入が可能
- 液晶は格安スマホの中では綺麗
- Coviaのサポートの良さ
細かい所も入れるともっとメリットはあるのですが、大まかに見てもメリット部分が多くなっています。
デュアルSIM切替が簡単にできる!
『Fleaz F5』の最大のメリットは、デュアルSIMの切替が簡単なところです。
『Fleaz F5』は、BroadcomのSoCを採用しています。ここ最近発売された格安スマホで、BroadcomのSoCを採用しているのはCoviaだけです。(Broadcomの売却の話もあるので…あまり採用するところは少ないのかも…)
現在国内で販売されている格安スマホは、大抵「MediaTek製」のSoCを採用しています。
MediaTek製はSIMの切り替えがめんどくさくて、切替ツールなどのアプリを提供してくれないと使いにくい仕様です。そんな状況ですが、MediaTekのSoCを搭載している『freetel nico』や『StarQ Q5001』のSIM切替は手動式です。
なので現在、『Fleaz F5』よりも簡単にSIMの切替可能なデュアルSIM端末はない状況です。
液晶が綺麗
格安スマホもかなり液晶の質が上がってきていると思います。
『イオンスマホ geanee FXC-5A』の液晶は「なんじゃこりゃ…」と思うほどでした…。
『Fleaz F5』は、見た瞬間に格安スマホの中で「おっ綺麗!」と言う印象を受けました。
『ポラロイド LINEAG』は、ジャパンディスプレイの液晶を使って高品質を謳っていましたが、ここ最近の格安スマホはどれも液晶が綺麗で、全体的に底上げされたなと感じています。
発色はとても綺麗です。色味に関しては、どちらかと言うと赤みの方が強い液晶です。
SDカードが使える
SDカードが使えるのは当たり前のように思うかもしれませんが、格安スマホにはSDカードスロットが搭載されていないものもあります。
SDカードの利用が可能ですが、アプリをSDに移動することはできません。残念ですね。
音楽や写真データを入れて読み込ませたりすることは可能ですが、ストレージ代わりとしてアプリをSDカードに直接インストールすることはできません。
SDがつかえることでメリットと捉えるべきか、アプリをSDに移動できないのでデメリットと捉えるべきか…
同じ価格帯の『freetel nico』は、SDカードにアプリの移動が可能です。
メリットまとめ
全体的に良くまとまった端末という印象です。
買った当初は「どうしようか…」と思っていた程ですが、アップデートがかなり良い内容で、すぐにアップデートしたのも好感です。
Wi-Fi・Bluetoothテザリングも電池持ちが良く、格安SIMで大容量の高速データ通信プランが出始めてきたので、テザリングを使用する目的で購入するのもいいかもしれません。(ただし3G端末なので、LTE端末より速度は落ちると思います)
一昔前の「格安スマホは使えない代物」と言う印象は全くありません。
デメリット
では、デメリットを確認してみましょう。
- 動作感があまり良くない
- 画面解像度が低い(ただ液晶は綺麗)
- 端末に当たり外れがある(品質管理があまり良くない?)
動作が鈍く感じる時がある。
全体的な動作感ですが、現時点(2014年10月)で主流となっている格安スマホの中では多少鈍く感じます。格安スマホで主流のSoCは「MediaTek MT6582」か「Snapdragon 400 MSM8926」です。特に「MT6582」は、3G端末で多くの端末に搭載されていますね。
『Fleaz F5』は「Broadcom BCM23550」というSoCを搭載しています。
このSoCは『Fleaz F5』の前機種にあたる『FleaPhone CP-F03a』と同じです。
なので、前機種の『FleaPhone CP-F03a』と動作具合に変わりはないと思ってよいでしょう。少しモッサリ動くという感覚もありますが、TWitterやWebブラウザなど軽めの作業であれば快適に使えます。
ただ、重めのゲームはあまり得意としない端末と言えそうです。また、モッサリ感というよりは、一部の動きだけ極端に遅くなるような時がありました。
例えば、アプリを終了させるためにホームボタンをタップした直後のフェードアウトのアニメーションがかなり遅かったり。
画面解像度が低い
徐々に格安スマホもスペックアップしてきて、液晶も綺麗になりました。
また解像度が1280 × 720(HD)の端末も多く販売されるようになりました。
そんな状況ですが、『Fleaz F5』の解像度は960 × 540となっており、同時期に発売された格安スマホの中で見劣りするスペックです。
解像度が1280 × 720の端末と見比べると、やはり解像度が低い事が分かりますが、普段使っていて液晶や文字が汚く見えることは全くありません。むしろ960 × 540の割には綺麗だと感じるぐらいです。
しかし、事実上解像度スペックは劣っているので、デメリットとしておきます。
端末品質が少し疑問…
サポートが非常に良い反面、端末の品質管理が良くない印象も受けました。購入した端末には、塗装ミスがありました。その塗装ミスでサポートに連絡し交換してもらいましたが、交換品には少し引っかき傷のようなものがありました。
ネット上で情報を収集してみると、初期不良があると言う記載を多くみかけました。やはりアタリ、ハズレが多いのかも知れませんね。
デメリットのまとめ
大きくデメリットと感じるのは動作感だけです。動作感に関しては、事実SoCのスペックが低いのでどうしようもありません。SoCのスペックが低いので、端末寿命も他の格安スマホと比べると短くなるでしょう。
その他は、大きくデメリットと感じるような部分はないかなと思っています。あとは、端末品質が少し気になりますが、サポートに連絡してみると交換対応はしてくれると思います。(手間がかかりますが…)
使ってみた感想
多少動作感が遅く感じますが、デュアルSIMを十分に生かせる端末でとても便利です。わたしは、ライトユーザーなので、スペックが低くてもあまり不便に感じません。電池持ち、テザリング、デュアルSIMが特に気に入っています。
購入直後は、不具合だらけで「よくこんな端末売るな…」と思っていましたが、1週間程でアップデートを提供し、本当に見違えるような端末になりました。
快適に使える端末となった今、SIMの切替が簡単にできる『Fleaz F5』以外のデュアルSIM端末を使おうとは思えません!
Fleaz F5は買い?それとも他の端末を選んだほうがよい?
「デュアルSIM」にこだわるのであれば、現時点で『Fleaz F5』が一番良い端末です。
対抗機種として『freetel nico』も購入してみましたが、まだまだ不具合多発で期待はずれの端末でした…今後のアップデートで両端末になる可能性はありますが。『StarQ Q5001』も使用しましたが、はやり『Fleaz F5』の方が使い勝手は良いと言えます。
まとめ
アップデートで良端末に生まれ変わった『Fleaz F5』は、デュアルSIMの良さを十分に使える端末です。『StarQ Q5001』『イオンスマホ第2弾geanee FXC-5A』『freetel nico』も使ってみましたが、3G端末&デュアルSIMは
『Fleaz F5』が一番良い仕上がりの端末です。「デュアルSIM」が必要な人は、是非検討してみてください。
また、わたしも「音声用SIM」+「データ専用格安SIM」の組み合わせで使用していますが、やっぱり、端末1台で済むのは楽だし、荷物も少なくなるのでよいですよ!
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