MVNOって何のこと?
『MVNO』と聞いても「なんのこと?」と思う人が大半ではないでしょうか?
わたしも、始めは全く知識がなく「一体なんのことだろう?」と思っていました。
また、MVNOの他にも『格安SIM』なんて言われてたりします。
格安SIMと言う言葉の方が内容が分かりやすいですよね。
そのままの意味で、「格安なSIMカード」の事を指しています。
では、MVNO (格安SIM) の意味を確認してみましょう!
Wikipediaから引用してみると、
仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、Mobile Virtual Network Operator, MVNO)は、携帯電話やPHSなどの物理的な移動体回線網を自社では持たないで、実際に保有する他の事業者から借りて(再販を受けて)、自社ブランドで通信サービスを行う事業者のこと。対義語として、自社網をMVNO事業者に提供する側を、移動体通信事業者 (MNO)と呼ぶ。
とのことです。
何のことかわかりましたか?
説明を聞いても「???」と思った人が多いのではないでしょうか。わたしも初めて聞いた時には「意味も言葉も難しい内容だな…」と感じました。
では、少し噛み砕いて表現してみましょう!
「移動体回線網を保有する事業者 (MNO)」とは、ドコモやソフトバンクなどの「携帯電話会社(キャリア)」のことを指します。
そして「仮想移動体通信事業者 (MVNO)」とは、「MNO (キャリア) から回線を借りて、通信サービスを行っている業者」を指します。
もう少し噛み砕くと、各キャリアが持っている通信網を借りて、その通信網(音声通話回線やデータ通信回線)を私達に貸し出す業者のことを指しています。このMVNOには色々な会社がありますが、基本的にインターネット回線を提供しているプロバイダ(OCNやBIGLOBEなど) が多いのが現状です。最近では、楽天も楽天モバイルとして、テレビCMをやったりしていますよね!
わたし達は、各キャリアと契約するのではなくて、楽天やOCNなどのMVNOと回線契約をすることになります。回線の流れとしては、
MNO(各キャリア) → MVNO(OCNなどのプロバイダ) → わたし達ユーザー
ということになります 。このように、直接docomoやauなどのキャリアと契約しているわけではありません。しかし、見ての通り、必然的に各キャリアの回線網を使うことになります。
では何故、MVNO (格安SIM) をわざわざ選択するのでしょうか?
それは、MVNOには各キャリアにはない「格安な」データ通信プランや音声通話プランが用意されているからです。キャリアと契約するのではなくMVNO (格安SIM) を使うことによって、通信費用を抑える事ができます。わたし達、ユーザーにとっての大きなメリットは、通信費を「節約」することができることです。
ただし、デメリットも多くあります。一番のデメリットは、ドコモやauと契約している品質と比べて、MVNOの品質は落ちることが多いと言うことです。簡単に言えば、「速度が遅くなる」事が多いと言うことです。デメリットに関しては、また別記事で取り上げたいと思います。
今までSIMカードを使った回線網と言えば、ドコモやau、ソフトバンクなどの通信網しかありませんでした(厳密には他にもありましたが…)。
MVNOの登場によって、キャリアの非常に高いパケット定額や通話プランだけでなく、「格安」なMVNOのデータ通信プランや音声プランを選べるようになりつつあります。
MVOとして、MVNOに回線提供しているキャリアは?
MVNOに回線を貸し出しているキャリア (MVO) には、「ドコモ」「au」「Y!mobile」「UQコミュニケーションズ」があります。
ここ最近 (特に2014年の成長は凄まじかった) は、ドコモ回線、au回線使ったMVNO (格安SIM) の市場が急速に成長しました。今後、ソフトバンクも参入する予定とされていますが、現在 (2015/01) のところ、いつ頃参入するのかは未定です。
色々な呼び方がある!
ドコモやauの回線網を使ったMVNOには、色々な呼び方があります。単純に「MVNO」と呼ばれたりしますが、MVNOの中でもSIMカードを使ったものを「格安SIM」、ドコモ回線を使っているものを「ドコモ回線網MVNO」「ドコモMVNO」「ドコモ系MVNO」などと様々です。どれが正しいとかではなく、ただ単純に、どの回線網を使ったものか、SIMカードありのMVNOなどかを区別するために、色々な呼び方が存在しています。
MVNOと格安SIMは同じ意味?
また注意してほしい事として、MVNOには「SIMカード不要のWiMAX」なども含まれています(最近のWiMAXは、SIMカードのものが増えてきましたが)。
「MVNO」=「格安SIM (の業者)」という訳ではありません。
「MVNO」という言葉には、格安SIMの業者も含めますが、SIMなしのWiMAX回線を提供している業者も含まれます。なので、MVNOは「格安SIM」よりも広域な言葉となります。
しかし、「MVNO」という言葉を聞くようになったのは、SIMカードを使ったMVNOが流行りはじめた頃によく耳にするようになったと思います。そのような理由もあり、「MVNO」=「格安SIM」と認識している人も多いでしょう(間違いではありませんが、SIMカードがないMVNOもあることを認識しておきましょう)。
Y!mobile回線、UQコミュニケーションズのWiMAX回線のMVNOは「@nifty MOBILE (YM) 4G」「@nifty WiMAX」などがありますが、種類が少ないのが現状です。
まとめ
MVNO(仮想移動体通信事業者)は各キャリアから回線を借りて、それをわたし達ユーザーに貸し出す業者のことです。
この表現は、かなり噛み砕いて話しているので、厳密に知りたい方は、総務省の資料である下記を参照してみてください ↓
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