iPhone 6をMVNOで使うにはどのモデル?周波数帯やキャリアのSIMロック状況は?テザリングは?

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さて、話題のiPhone 6ですが、MVNOで使うにはどれを買えば良いかを確認していきたいと思います。

周波数帯を確認!

国内で販売される端末には、「SIMフリー版」「ドコモ版」「ソフトバンク版」「au版」とありますが、各端末での周波数帯の違いはありません。
これはスゴいですよね!それだけ多くの周波数帯に対応している現れだと思います。

まずは下記の『iPhone 6』対応周波数帯の一覧表を見てください。

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対応しているLTE周波数帯が異常に多いですね。
Band1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41に対応です。これなら本当にどの国に行ってもLTEが使えそうな気がしますね!

次に3G(UMTS/HSPA+/DC-HSDPA)の周波数帯を確認してみると、対応しているのは850MHz、900MHz、1700/2100MHz、1900MHz、2100MHzとなっています。

ではMVNOで使用する際の対応状況を調べてみましょう。

ドコモ系MVNO

LTE周波数帯

ドコモ(ドコモ系MVNO)側の「LTE」対応周波数帯は下記の通りです。

  • Band1(2GHz帯または2.1GHz帯)
  • Band3(1.7GHz帯または1.8GHz帯)
  • Band19(800MHz帯)
  • Band21(1.5GHz帯)

『iPhone 6』で、ドコモ系MVNOのLTE周波数帯に一致するのは「Band1」「Band3」「band19」になります。
「Band21」が未対応という結果になりました。ただ、ドコモ系MVNOの場合「Band1」「Band19」に対応していれば、電波が悪く感じることは殆どないと思います。「Band21」は北海道、東北、四国、北陸など地方都市が中心の周波数となります。

3G周波数帯

次に3Gについて見てみましょう!
ドコモ(ドコモ系MVNO)側の「3G」対応周波数帯は下記の通りです。

  • バンド1(2GHz帯または2.1GHz帯)
  • バンド6(800MHz帯)
  • バンド9(1.7GHz帯または1.8GHz帯)
  • バンド19(800MHz帯)

『iPhone 6』で、ドコモ系MVNOの3G周波数帯に一致するのは「バンド1」のみとなります。コモもキャリア版を販売するので、ドコモ側も周波数帯は把握しているはずです。3Gエリアが少なくても、LTEに移行しているので問題ないとの判断でしょうか。「バンド1」は「3G」のメインバンドです。なので、広範囲エリアで電波を拾えるので、問題無いと言うことでしょうか?個人的には少し不安が残る気がします…。

お詫びと修正:
『iPhone 6』で、ドコモ系MVNOの3G周波数帯に一致するのは「バンド1」のみとなります。
しかし、FOMAプラスエリア(800MHz帯)に対応している可能性は大きいです。今までのSIMフリーiPhoneの一部で「850MHz帯」が「800MHz帯(バンド6,19)」を内包しているため、FOMAプラスエリアを使えたとの情報がチラホラあります。

『iPhone 3GS,4,4s,5c,5s』の端末は「850MHz帯」に対応していて、「800MHz帯」のFOMAプラスエリアも掴めるみたいですが、『iPhone 5』では「850MHz帯」に対応していてもFOMAプラスエリアは掴めないとの情報も。

『iPhone 6』で、FOMAプラスエリアを掴めるかは発売されてから検証しないとなんとも言えないですが、ドコモ版もSIMフリー版も周波数帯は同じものを採用しているので、FOMAプラスエリアに対応しているのでは?と思っています。

au系MVNO

LTE周波数帯

au(au系MVNO)側の「LTE」対応周波数帯は下記の通りです。

  • Band1(2GHz帯または2.1GHz帯) / 下り最大速度37.5~150Mbps
  • Band11(1.5GHz帯) / 下り最大速度75Mbps
  • Band18(800MHz帯) / 下り最大速度75Mbps

『iPhone 6』で、au系MVNOのLTE周波数帯に一致するのは「Band1」「Band18」になります。「Band11」が未対応という結果になりました。auはBand18がメインバンドとなります。Band1とBand18に対応していれば基本的に電波をロストすることは少ないようです。

3G周波数帯

au系MVNOの場合、データ通信は「LTE」エリアしか対応していません。「3G」エリアは使えないということです。なので「3G」の周波数帯は省略します。

周波数帯のまとめ

ドコモ系MVNO、au系MVNOどちらもを使っても『iPhone 6』は、全てのLTE周波数帯に対応はしていません。ただ、どちらもメインバンドには対応しているので、電波をロストするような自体にはならないのではないでしょうか。

また、各キャリア版を購入しても、SIMフリー版を購入しても「同じ周波数帯に対応した端末」になる点にも注目です。

これなら、どこのキャリアで購入しても良いような気がしてしまいますが、キャリア版にはSIMロックがあります。

キャリア版はSIMロック解除できない!

どのキャリア版を購入しても「同じ周波数帯に対応した端末」になることを説明しましたが、キャリア版にはSIMロックが存在することが分かりました。そして、各キャリア版を購入した場合は、SIMロック解除はできないとのこと。

詳しくはこちら ↓
キャリアの「iPhone 6/Plus」はSIMロックあり “後から解除”も対象外 | ITmedia Mobile

「ドコモ版 iPhone 6」を買えば、ドコモ系MVNOで使用することは可能ですが、au系MVNOでの使用ができないということになりますね。周波数帯は対応しているのに、SIMロックが掛かっているせいで他のキャリアで利用できないのは残念です。

ドコモ系MVNOだけで使用するというのであれば、「SIMフリー版」「ドコモ版」で良いですが、今後ソフトバンク系MVNOやau系MVNOの格安SIMサービスは増えてくることを考えると「SIMフリー版」を購入した方が良さそうです。

テザリングの状況について

MVNOで運用すると、SIMフリー版のiPhoneであってもiOSのバージョンによっては「テザリング」ができなかったりします。

例えば、こちらを見て下さい。
IIJmio 動作確認済み端末一覧表

格安SIMの『IIJmio』は、動作確認済み端末を発表していますが『iPhone 5s』SIMフリー版のテザリングは「×」表示になっています。(2014/09/14現在)

ただ、少し良い情報がありました!
『iPhone 6』に搭載する「iOS 8」では、「テザリング」が可能かもしれません。
「iOS 8 Beta 4」「キャリア: ドコモ16.2.5」の条件で、MVNOのSIMカードでもデザリングが可能との情報がありました。

詳しくはこちら ↓
SIMフリー版 iPad Air で デザリング可能に !! | ボビーのデジモノ日記

まだ「iOS 8 Bata版」の情報なので正式リリースされないと分かりませんが、かなり期待したいできそうですね!

【情報更新】
ドコモ系MVNO『IIJmio』では、『iPhone 6/6 Plus』のdocomo版、SIMフリー版でテザリングが可能なことが確認されています。
ドコモ系MVNOでは「テザリング」が可能と言えると思います。ただ、各MVNOの検証情報を待ちましょう。

一方でau系MVNO『mineo』ではデータ通信することさえできない状態となっているので、もちろん「テザリング」ができない状態です。

au系MVNO『Mineo』で通信できない状態についてはこちら ↓
「iPhone 6, 6 Plus」SIMフリー版、au版で『mineo』が使用できない事態に!

SIMフリー版の価格

SIMフリー版の価格は下記の通り。

機種 ストレージ容量 価格(税別)
iPhone 6 16GB 6万7800円
64GB 7万9800円
128GB 8万9800円
iPhone 6 Plus 16GB 7万9800円
64GB 8万9800円
128GB 9万9800円

高いですね…128GBモデルはMacBookが買えてしまう値段です…

ただ、SIMフリー版の価格は、各キャリア版と同じぐらいの価格です。(キャリアは毎月割引がありますが。)
キャリアはかなり高い月額料金がかかるので、個人的にはSIMフリー版と格安SIMでの運用の方が良いと思います。

まとめ

今までと状況が違うのは「どのキャリアでも周波数帯が同じ」と言うことです。
しかし、キャリア版にはSIMロックが掛かっています。そのためキャリア版を買った場合、他のキャリアのSIMカードは使えません。
ドコモ版を買えばドコモ系MVNOは使えるが、au系MVNOは使えない状態で、au版を買えばau系MVNOは使用可能ですが、ドコモ系MVNOでは使用不可という状態です。

今後は、ドコモ系MVNOとau系MVNOに加え、ソフトバンク系MVNOが新しく登場することが予想されます。また、ドコモ系MVNOやau系MVNOも今後増え続けて選択肢が多くもなります。そんな状況なので、SIMフリー版を買っておくのが「一番無難な選択」と言えると思います。

キャリアがSIMロック解除できるようにしてくれたら、状況は変わったのにな…と痛烈に思いましたよ!

MVNO用途に購入しようと思っている人は参考にしてみてください。

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