今回は、購入したdocomoの白ロム端末が
「赤ロムにならない方法はあるのか?」
「購入時の見分け方や赤ロムになった場合のには、どうしたらよいのか?」
などを少し話したいと思います。
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赤ロムになると、どうなるのか?
赤ロムとは、モバイル通信(LTEや3G)が使えない状態になったり、「おまかせロック」で端末にロックが掛かった状態の事をいいます。
ネットワークが使えない場合は、MVNOのSIMを入れてもモバイル通信はできません(Wi-Fi通信は可能です)。
しかし、おまかせロックが掛かってしまうと、ネットワークが使えないどころか「端末の操作が不可能」になってしまいます…この状態になってしまうと何もできません。
「赤ロムになるとMVNOでの使用は不可能になる!」と言うことです。
この「赤ロムになること」が白ロムを購入する際のリスクとなります。白ロムを購入する際に一番良い対処方法は、やはり「必ず保証してくれるお店で購入する事」です。しかし、保証をきっちりしているお店は少ないのが現状です…
泣き寝入しないように「購入前対策」や「対処方法」などを記載します。参考にしてみてください。
ネットワーク利用制限について
まずはじめに、「ネットワーク利用制限」についてです。「ネットワーク利用制限」とは、端末の製造番号(IMEI)を入力することで通話・通信の利用に制限が掛かっていないかを調べることができます。これに制限が掛かっていると赤ロムの状態です。
「Docomo ネットワーク利用制限確認携帯サイト」で利用制限が確認することができます。「◯」「△」「×」で判定されます(詳しくは後述します)。
白ロム購入時に、ネットワーク利用制限が「×」にならない端末なのか判断できるのか?
「ネットワーク利用制限が『×』にならない可能性が100%の端末はあるのか?」
と聞かれれば、
「ありません。赤ロム(ネットワーク利用制限が「×」)になる可能性は必ずあります。しかし、可能性を100%無くすようにはできないにしても、90%ぐらいまでにはできるでしょう。」
と言う答えになります。回りくどいですがある程度気をつけていれば、赤ロムにならない確率を上げることはできます。
端末が一括で支払い済みであり「◯」判定になっていたものが、不正契約などと分かった場合には「×」になります。なので、100%赤ロムにならないという可能性はないのです。
できる事となれば、なるべく100%赤ロムにならないように事前対策をしっかりとして、確率を上げていくことです。
「×」になった場合は、ネットワーク利用制限の解除はできるのか?
結論を言うと、これは「できません」。ドコモショップへ持って行っても対応してもらうこともできません。なので、かなり注意が必要です。
ネットワーク制限制限が掛かった場合は、docomoのSIM(MVNOのSIM)でモバイル通信が全くできない状態になります。こうなってしまったら、MVNO用途として購入した端末の意味が無くなってしまいます。気をつけたいところですね。
【事前対策 その1】購入前にネットワーク利用制限を調べてみる!
まずは、購入前に白ロムのネットワーク利用制限を調べることです。
大抵のお店(特にネットショップ)やネットオークションでは必ずと言っていい程、製造番号(IMEI)が記載されていて、自分でどのような状況なのか調べられるようになっています。お店が必ず端末の保証してくれる所は、お店側がきちんと製造番号などを調べているはずなので、記載がないこともあります(そのような場合でも必ずお店に問い合わせて聞いてみることをお勧めします)。
なので、自分がほしい端末を見つけたら、購入前に製造番号を下記サイトで確かめてください。
Docomo ネットワーク利用制限確認携帯サイト(外部リンク)
上記サイトで端末製造番号を入力して「×」になっていると通話・通信の利用できない状態になります。いわゆる「赤ロム状態」です。
「△」の場合は今後、赤ロムになる可能性もあるし、ならない可能性もあります。ほぼ市場に出回っている端末は「△」で、「△」だから危ないと言うわけではありません。「△」の端末を購入する予定の人は、赤ロム化するかしないかの確率は半々だと思っておいた方がよいでしょう。
ではなぜ「△」のものが市場に出回っているのかと言うと、docomoと契約したばかりの時は「△」から始まります。docomoと契約した人がすぐにその端末を売り飛ばすことが多いため、「△」が多いのだと予想できます。そのあと何ヶ月かすると「◯」や「×」に変化していきます。
「◯」や「×」に変化する条件は色々ありますが、「◯」は一括で端末代金を払っている人や、分割払いの端末代金をすべて払い終えた場合などは「◯」になります。しかし、docomoとの契約時に一括で買っていても、契約直後は「◯」になりません。大抵1〜2ヶ月後ぐらいに「◯」になることが多いようです。
「×」になる場合も色々と条件があります。分割払いを踏み倒した人、不正な契約、窃盗(盗難)や詐欺行為のものが「×」になります。
【事前対策 その2】一括購入か分割購入のものか?と購入日を確かめる
不正契約などの犯罪なく一括購入している場合、数カ月後には「◯」判定になります。一括購入して端末を白ロムとして売ろうと考えている人は、大抵端末代金が「0円」や人気機種を一括で手に入れる方が多いと思います。
なので、一括購入していて購入日から何ヶ月経っても「△」判定なら赤ロムになる可能性がグッと増しますが、一括購入直後で「△」判定なら赤ロムにならない確率が高くなると思います。(一括購入で端末代金支払い済みであれば、あとは、不正な契約、窃盗や詐欺行為のものでなかったら「◯」判定になるため)
そう言った理由からも一括購入か分割購入も調べて今後判定がどのように変わるのか予測しておくことも大事です。
おまかせロックについて
端末自体にロックが掛かってしまい、操作することができない事を「おまかせロック」に掛かったといいます。所有者が端末を紛失したりした場合などに、端末を勝手に弄られないように操作を不可能にする機能です。
ものすごくありがたい機能なのですが、白ロム購入者にとっては少し厄介な問題でもあります。
一番多い問題が、前所有者(docomoと契約をした白ロムを売った人)が、「端末を紛失した(実際には紛失していない)」などと嘘を申し出て補償制度を利用し、docomoから同じ端末を貰い(手元には同じ端末が2つある状態)ます。そして、手元に2つある端末のうち紛失したとする端末を売る行為です。これは不正行為となります。
そうすることによって、前所有者は新しく手に入った端末を使用し、紛失したとされている端末は白ロムとして売り、売却の利益を得ようとします。そして、みなさんの手に渡ったその白ロム端末は紛失した端末となっているので、電源を入れた瞬間(電波が入った瞬間)にdocomoからおまかせロックを掛けられて、使えない状態になります。
「おまかせロック」に掛かる可能性は分からない!
非常に残念ですが、白ロムとして売られている端末は、みなさんが購入時前に「回収対象端末」かどうかを調べることができません。よって、購入の際はおまかせロックが掛かる可能性がある端末かどうかの判断がつきません。
また前所有者が端末だけ売り払ったが、回線を維持していて意図的に「おまかせロック」を掛けることもあるみたいです。どういう理由でロックを掛けるのか意図が分かりませんが…
ドコモショップでおまかせロックは解除してくれるのか?
万が一おまかせロックが掛かってしまっても、嬉しい事にドコモショップでの解除をしてくれるとの情報がありました。ただし、その白ロムを購入した証明等(購入した店舗の情報やレシートや振込履歴など)と本人確認は必須です。
白ロムで購入する際には、どうゆう経緯で端末を手に入れたか証明できるものを必ず残しておいてください。ただし、必ず(100%)解除してくれるとも限りません(最終的にはdocomoの判断になると思います)。
【事前対策 その3】「おまかせロック」が掛かりそうな端末を買わないようにするために
回収対象端末かどうかは事前に確認することはできませんが、白ロムを買う際に「保証書、箱や備品がついてくるかどうか」を確認すると回収対象端末を回避する確率が大きくなります。
なぜなら、「保証書」「箱」「付属品」がないものは、保証制度を利用した確率が非常に高くなります。保証制度を利用した際には、端末以外のものは貰えません。
それゆえに、オークションなどで売られている白ロムで「保証書」「箱」「付属品」が無いものは、手を出しにくく格安になることが多いのです。(ただ単に、前所有者が付属品などを捨ててしまっただけの可能性もありますが…)
そのような理由から、白ロムを購入する際に「保証書」「箱」「付属品」がない場合は「絶対に手を出さないこと」をお勧めします。
まとめ
もし「ネットワーク利用制限」が掛かってしまったら諦めましょう。Wi-Fiでの使用端末だと割りきってください。MVNO用途での使用はできません。なので、「ネットワーク利用制限」に掛からないように、注意して購入するように心がけましょう。
もし「おまかせロック」が掛かってしまったら、ドコモショップに相談しましょう。解除してくれる可能性が高いです。
結論として、どれだけ対策しても赤ロムにならないことは絶対にありません。赤ロムになる時はあります。しかし、実際にわたしはかなり注意して購入していますが、現在のところ一度も赤ロムになったことがありません。赤ロムにならない確率は、事前確認などでかなり上げれます。
それでも心配な方は、端末を買う時にショップなどが必ず赤ロムを完全に保証しているところで買うことです。間違ってもオークションなどで箱や付属品がない物は買わないようにしましょう。
コメント
コメント一覧 (23件)
わかりやすい記事で、とても参考になりました。
ありがとうございました。
ありがとうございます!励みになります!
先日から白ロム購入につき、アドバイスをいただき大変助かっています。かなり理解が進んだので白ロム(楽天simの動作確認端末Xperia Z3 Compact SO-02G)の購入を「ムスビー」というサイトからしたいと思います。製造番号表示等もあり、安全性を確認できますhttp://www.musbi.net/ が、今一度、念のため初歩的なことを教えてください。私は今プリペイド携帯しか持っておりません(携帯電話会社との通常の契約はなし)が、はじめてスマートフォンデビューとなるわけですが、白ロムに楽天通話simを挿入するだけで(楽天とsim購入時にクレジットカードでの決済等手続きはします)すぐにスマートフォンが使えるという理解でいいでしょうか。
masunariさん
白ロムに楽天モバイルの通話SIMを挿すだけで使えるかという点ですが、SIMが届いて白ロムに挿した後に(データ通信ができるようにするために)、「APNの設定」をしてあげる必要があります。
「APNの情報」は下記になります。
http://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_info/
こちらの情報をZ3 CompactのAPN欄に入力することになります。
楽天モバイルを契約すると、SIMカードと一緒にAPNの設定方法の案内の用紙なども含まれていると思うので、そちらの記載通りにAPNの設定を進めて下さい!分からなければ、またコメント頂ければと思います。
ネットワーク利用制限とおまかせロックの保証がないお店で
欲しい端末が有るのですが、
そのお店で購入証拠があれば
ドコモショップでおまかせロックは解除してもらえますか?
ayumiさん
おまかせロックは解除してもらえるかもしれません。
ただ、ドコモショップによっては無理と言われることもあるとは思います。確実とは言い切れないので、自己責任でお願いします。
非常に役に立ちました。ありがとうございます。ひとつ質問なのですが第三者がIMEIから残債の有無を調べることはできないんですよね?確認サイトの表示更新待ちですかね?契約者は一括購入ですぐに△にならないのを○にするよう働きかけできるみたいですが。
evaさん
残債の有無は調べることはできませんね。ドコモの場合、契約者がサポートに電話して◯に変えてもらうことは可能です。
なので最近、ヤフオクなどですぐに転売する人などは一括購入の後にサポートに電話して◯に変えてもらっているようです(△だと売れにくいという理由から)。
大変役に立つ情報でした。
ありがとうございます。
一つ教えて頂きたいのですが。
オークションなどで、iphone6一括購入品,新品未使用品。△判定がよく見受けられます。
この場合契約者本人以外はサポートでの○判定に持ち込む事はできないのでしょうか?
勿論IMEI番号などは知らされてますし、一括購入した証拠もあるようです。
maiさん
すいません。その辺は分かりません。
一応、家族の契約の場合は◯に変えてもらえるそうです。なので代理人としてならば、もしかするとできるのかもしれませんが、よく分かっておりません….すいません。
一部誤りがあります。
ドコモのネットワーク利用制限は、残債があっても〇に変更可能です。
残債ありで変更できないのは、ソフトバンクとauです。
どうもこの手の違いがわかっていない方が多いので、コメントしました。
はまちさん
情報ありがとうございます。
ドコモが残債があっても〇に変更できるようになったのは知りませんでした。
調べたところ、ここ最近になって、残債があっても◯に変更できる仕様に変わったような感じかなと思います。
近いうちにきちんと調べて情報を更新したいと思います。
ありがとうございます!
わざわざ赤ロムスマホを買うと言う賢いやり方もある。
通信制限かけられるのは、あくまでも販売した電話会社の回線。
だから、docomo系で使いたいならソフトバンクが制限をかけたスマホを手に入れる。
そのスマホをsim解除代行サービスをしているところに1000円で依頼してシムフリーにしてもらう。
そうすると、、
あら不思議格安でdocomo専用機がゲットできてしまうのでした!
確かに!
他社で使うには、周波数が完璧じゃない問題があるけど、それは賢いですね!
とても参考になりました。もしわかれば教えてください。赤ロム化した場合はデータ通信のみならず、通常通話(本来の電話)としても使えなくなるのでしょうか?よろしくお願いします。
ドコモの場合は、通話・通信共に不可となります。電話としての意味が無くなります。
参考になりました。ありがとうございました。
質問させて下さい。
自分は元々でdocomoを使っていて今回、docomoキャリアのZ5の白ロムを購入しようと思っています。
万が一その白ロムが赤ロムになってしまった場合に友人がSIMフリーで使用して者がいるので譲ろうと思います。
SIMフリーにすればSIMフリーとして問題なく使用出来るのでしょうか?
すいません、質問の意味がちょっと分からず….
白ロムを購入後に赤ロムになったものを友人にあげるとのことですが、友人はどこのキャリアを使っているのでしょうか?
SIMフリーがどうこうというよりは、キャリアがドコモの場合は赤ロムになったものを人に譲っても利用できません…。
わざわざ赤ロムを購入するなんて言う方法、堅いやり方ってそんな方法で 本当に、通信制限にひっかかず他社系のMVMOでかくやすSIMで、問題無く 通信・通話出来るもでしょうか…?
チョット聞いた事が無かったもので、質問させて頂きました。当方の聞いた所にですと、通信制限 (ネットワーク利用制限)は、挿入しているSIMに関係無く、IMEI (製造番号)により管理されている為、IMEI が 制限の対象端末の場合、SIM の情報に関係無く制限されると、聴きましたが……?
但し、docomo の、お任せロック、に関しては ロックを掛ける手続きを、docomo が行った日に 既に他社系の SIMに、変更していた場合は、大丈夫らしいですが 其のロックを掛ける 電波 か 信号 は、1年間出ているみたいなので、其の間に1度でも docomo の SIM を入れて電源を入れた場合、其の時点で お任せロック が掛かると聞いたのですが、私の認識不測でしょうか…?
正確な事が分かりましたら、教えて頂けると助かります。
いや、わざわざ赤ロムは買わないようにしてください。後悔するだけですよ!
上記のコメントで「賢い」とコメントしているのは、コメント主が分かった上で自己責任で利用しているからです(言葉として「賢い」とコメントしましたが、このブログを読んでくださる(初心者などの)方に対しては適切ではない言葉でしたね…。すいません。)。
ネットワーク利用制限、キャリア毎での管理となるのでSIMによりけりだと思います。上記コメントにもあるかと思われますが、auの端末で赤ロムになったとしてもドコモのSIMを挿入すると(SIMフリー化していれば)ドコモで使えます。
管理人 様
利用方法的に私の場合に格安SIM化してしまうと損の方が大きくなってしまうためにキャリアに甘んじている者です。
私自身中の人ではないので全く詳しくないのですが、ロムに関して、どのような端末でも赤ロム化する可能性がある、というのは少し違うかもしれません。
私が現在使用しているスマホは、一括購入後もう連れ添ってまもなく5年目に入る相棒ですが、せっかくなのでIMEIでネットワーク利用制限を確認してみたら、〇判定。
ページ下部のdocomoの説明では、○は
「ネットワーク利用制限の対象ではありません。盗難や不正契約などによる入手ではないと判明したものです。【今後、ネットワーク利用制限の対象となることはありません】」と書かれています。
不正契約ではないことが既にdocomoの判断によって確定している状態ですから、これが後から不正契約と判明して×になる可能性は1%以下、0と考えて良いレベルではないでしょうか。
確かに全て端末代金などが払い終えていると、「◯」判定になり、ネットワーク利用制限の対象になる事は無くなります。
記事内容自体が古く、6月以降に若干仕様に関して変更があった模様です。
近いうちに記事を更新したいと思います。
ありがとうございます!