ドコモ系MVNOの格安SIM「nuro mobile」は、2017年2月1日より、毎日5時間まで高速データ容量使い放題の「時間プラン」を月額2,500円(税抜)で提供されます。
毎月の通信量ではなく、時間単位でのプランとなり、格安SIMでは初めての試みとなります。詳しい内容は下記の通り。
時間数 | 高速通信 | 低速通信 | 月額料金 | SMS | 音声 |
---|---|---|---|---|---|
5時間/1日 | 下り375Mbps/上り50Mbps | 下り上り200kbps | 月額2,500円 | +150円 | +700円 |
イメージとしては、下記の通り。
5時間/1日が高速で使えるとのことですが、画像にあるように、低速で良い場面では5時間以内であっても、完全自動で低速に切り替わるようです。
仕組みとしては、nuro mobile側で一定時間内に高速通信に切り替えるべき通信量を検知次第、(5時間でなはく)「5分」高速時間をユーザへ自動付与し、5分高速時間の満了時、動画閲覧中などにより、引き続き高速通信を維持すべき通信量を検知した場合のみ、さらに5分高速時間をユーザへ自動付与するそうです。
なので、時間のカウントも完全に自動制御となっており、自分の思い通りに「10分だけ高速通信であとは低速に切り替えよう」的な使い方はできず、完全にnuro mobileの制御に従うしかありません。
また、5時間を過ぎると最大200kbpsに制御され、翌日0:00頃から再び5時間の高速通信が可能となる仕様となります。nuro mobileでは、数日間で一定量の高速通信を行うと速度制限を行うような仕様(3日間で〇〇MBまでなどの、具体的な使用量の数値は非公開)となっていますが、この「時間プラン」ではそのような制限はありません。
通信量の制限はないにしても、ベストエフォート型なので、時間帯によっては高速通信状態であっても速度が出ない可能性もあり、それでも高速通信と判断されれば、使用時間としてカウントされてしまう点は注意したいところ。また、もちろんのことですが、ベストエフォート型なので5時間での総通信量はその時々や環境でも異なります。そう言ったところは、しっかりと認識しておきましょう。
また、現状で「5時間のうちどれくらいの時間が消費されているのか確認することはできるのか?」という点も気になります。
特にnuro mobileは、速度面ではあまり良い印象はなく、nuro mobileに名称変更前のSo-netモバイルLTEやPlay SIMの初期時は全くといってよい程、使い物にならない格安SIMでした。nuro mobileでは、それなりに改善はさえているにしても夕方以降が遅い時があったり、0SIMは極端に高速通信を絞っていたり、速度制限(◯日間で◯◯MB以上の利用で速度低下)の基準値を公表していなかったりと、nuro mobileを実際に使っている身としては、あまりオススメはできないかと…。
今回の「時間プラン」は、プラン内容は目新しいものですが、格安SIMの中では、他社の大容量プランと同じような月額2,500円というのは、やや割高な印象を受けました。
興味がある方は、チェックしてみてください。
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