2015年4月20日にASUSは新商品発表会を開催し、ZenFone 2 (ZE551ML)を5月16日に発売することを明らかにしました。(ストレージ64GBモデルは5月下旬発売予定。)
国内販売モデルはZ551MLシリーズで3種類あり、価格は下記の通り。全て税別。
- RAM:2GB / ROM:32GB → 3万5,800円
- RAM:4GB / ROM:32GB → 4万5,800円
- RAM:4GB / ROM:64GB → 5万800円
台湾で展開されいているZ550MLシリーズは国内で販売はされないようです。また、Z551MLシリーズは台湾版と比べて、多少割高な価格設定になっています。RAM:2GB/ROM:32GBモデルの場合、台湾版はNT$6,990 (2015年4月22日時点で約2万7,000円) です。
技適取得や円安や配送コストなど、色々な要素を含めると妥当な価格かもしれませんが、購入予定の人はZenFone 5のような価格帯を期待していたのではないでしょうか。日本市場には少し強気な価格設定になっている気がします。
詳細スペック
型番 | ZE551ML RAM:2GB/ROM:32GB版 |
ZE551ML RAM:4GB/ROM:32GB版 |
ZE551ML RAM:4GB/ROM:64GB版 |
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OS | Android 5.0 (Lollipop) | ||
CPU | Intel Atom Z3560 1.8GHz クアッドコア | Intel Atom Z3580 2.3GHz クアッドコア | |
メモリ | 2GB | 4GB | |
ストレージ | 32GB | 64GB | |
液晶 | 1920×1080(Full HD)、5.5型、IPS、表面にGorilla Glass 3を採用 | ||
SIMスロット | デュアルスロット。 ただし、片方は2G専用となり、国内で使用できない。 |
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対応周波数 LTE(FDD-LTE) | 2100MHz (B1) | 1900MHz (B2) | 1800MHz (B3) | 700/2100MHz (B4) | 850MHz (B5) | 800MHz (B6) | 900MHz (B8) | 1700MHz (B9) | 800MHz (B18) | 800MHz (B19) | 700MHz (B28) | ||
対応周波数 3G (W-CDMA) | 800MHz (B6) | 850MHz (B5) | 900MHz (B8) | 900/1900MHz (B2) | 2100MHz (B1) | 対応周波数 EDGE/GSM | 850/900/1800/1900 |
カメラ | 前面 500万画素 背面 1300万画素 |
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Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) | ||
Bluetooth | version 4.0 | ||
NFC | ◯ | ||
GPS | GPS / GLONASS(ロシア) / BDS(中国) / QZSS(日本) / SBAS | ||
バッテリー | 3000mAh | ||
サイズ | 152.5mm × 77.2mm × 3.9mm ~ 10.9mm | ||
質量 | 170g | ||
備考 | 文字入力ソフトは「ATOK」。 急速充電に対応。 |
スペックから感じるメリット
スペックから見えてくるメリットとして、LTE (FDD-LTE) の対応周波数の多さと、位置測位に多くのシステムをサポートしている点だと感じました。ドコモ系MVNOで使用するには全く問題なく、海外で使われている主要な周波数もサポートしているので、海外旅行や出張時に役に立ちそうです。
位置測位でQZSS (準天頂衛星 みちびき) に対応している端末は、CoviaのFLEAZシリーズぐらいでした。なので、国内販売されているSIMフリー端末では2番目に対応した端末だと思います。
また、国内販売されている端末で、NFCに対応しているSIMフリー端末は珍しく、NFCを使いたかったユーザーには朗報となったのではないでしょうか。
デュアルSIMって必要?
ZenFone 2はデュアルSIM (SIMスロットが2つ付いている) ですが、片方はGSMのみになります。なので、国内ではGSMは使われてないので、結局1スロットしか使えず無意味なものとなります。海外ではGSM対応のところが多くあり、2スロットあると便利かもしれません。
わたしは海外に行く際に、デュアルSIM対応で片方がGSMのみの端末を使ったりしていますが、GSM(EDGE)ではなく、3Gや4Gで通信したいため、デュアルスロットのメリットをあまり感じたことがありません…。
デュアルスロットでメリットを感じているのは、片方が4G/3G/GSM対応、そして片方がGSMだけでなく、3Gに対応してからではないでしょうか。
個人的に気になるのは「電池の減り具合」と「液晶の明るさ (輝度) 」
ZenFone 5の時はクアルコムのSoC (Snapdragon 400) を搭載していましたが、今回はIntel Atom Z3560/Z3580です。ASUSの端末で、IntelのSoC (Atom Z3580) を採用しているタブレット「MeMO Pad 8 (AST21)」を所有していますが、使用時の電池の減り具合が非常に早いため、ZenFone 2でも少し懸念事項かなと思っています。
また、ASUSの端末は全体的に輝度がMAXの状態でも暗い傾向にあります。ZenFone 2ではどれくらいの明るさなのか気になるところです。
海外ではすでに発売されていることもあり、多くのレビューが上がってきています。情報はすぐに得られると思うので、発売前に気になるところは調べておきましょう!
買うならどのモデル?
個人的には、やはりZenFone 2の最大の特徴である「メモリ4GBモデル」をオススメします。メモリ2GBモデルは、他のSIMフリー端末と比較しても多少割高感があることや、特にこれと言った特徴が感じられません。
格安スマホという位置付けではなく、今回のZenFone 2はモデルによってスペックが異なりますが「ミドルスペックよりも上 〜 ハイスペック端末」という位置づけです。そう言った意味でも、中途半端なメモリ2GBモデルを買うぐらいであれば、ハイスペック端末となる「メモリ4GBモデル」を買っておいた方が、長く使える端末となりそうです。
MVNOでも取り扱い開始!
MVNOのパートナーとして、「IIJ」「DMM mobile」「NifMo」「楽天モバイル」「U-mobile」「Y!mobile」「gaenee mobile」「TNC」が挙げられました。
各MVNOで販売するモデルが違ったり、割引やキャッシュバックが違ったりとするので、よく確認した方が良さそうです。
現時点 (2015/04/22) で、NifMoが5,000円キャッシュバックでメモリ2GBモデルを予約開始しています。
楽天モバイルは、メモリ2GB/4GB(ROM:32GB) モデルを4月23日から予約開始としてます。
まとめ
やはり一番のネックは価格だと感じた方は多いのではないでしょうか。多少割高だと感じる価格設定と、台湾などで販売されている下位モデルの「ZE500CL」「ZE550ML」が日本市場で販売されないことが非常に残念です。
「性能怪獣」と言うだけあって、上位モデルはハイスペック端末に仕上がっており、価格は妥当かもしれません。しかし、MVNOを使うユーザー層はなるべく安く端末を手に入れたいと思っているのではないでしょうか。スペックをもう少し落としてでも、もっと安い端末を提供してくれた方が良かったかなと感じました。(安いZE550MLを国内販売してほしかったですね。)
購入検討している方には、「メモリ4GB」版をオススメしたいところです。
「性能怪獣」と言われているハイスペックなパフォーマンスを体験するのが、ZenFone 2の最大の魅力ではないでしょうか。
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