今回はBIGLOBEモバイルのタイプA(KDDI網)の速度レビュー、感想、口コミを紹介したいと思います。
BIGLOBEモバイルは2016年12月8日にKDDI傘下となり、その後、KDDI網(au網)の取り扱いを開始しました。BIGLOBEモバイルは「エンタメフリー・オプション」というYouTubeや音楽ストリーミングがギガ(高速データ容量)を消費せずに見れるオプションがあるのが特徴的です。
この記事ではau網の速度はどんなものなのか、レビューや感想、口コミを紹介していきたいと思います。
BIGLOBEモバイル タイプAの速度をアプリで速度計測【2022年1月末計測】
アプリでの計測の条件は下記の通り。
- 計測・確認日: 2022年1月25日
- 契約プラン: プランR(3GBプラン)
- 回線網: KDDI網(au回線網)
- 場所: 神奈川県川崎市
- SpeedTest接続先サーバー: rakuten mobile.inc
- 利用端末: Xaiomi Redmi Note 10
SpeedTest
SpeedTestアプリで速度計測した結果は下記の通り。
混雑する一番のピーク時間帯である平日12〜13時の計測結果は、下り(ダウンロード)が約3〜10Mbps程度、平均値は5Mbps前後でしょうか。決して速くはないですが、遅すぎることもありません。実際にこの速度が出ていれば、大抵のことは快適に利用できるはずです。
しかし、後ほど詳細を解説しますが、アプリによってはこの速度は全く出ず、体感でもかなり遅いと感じます。SpeedTestによる速度計測結果と体感では大きな隔たりがあります。
なので、平日12〜13時の時間帯に関しては、速度計測結果は全く当てにならない数値と思ってよいでしょう。
最大のピーク時間帯である12〜13時以外では、速度計測結果は全く問題ない数値となっており、どの時間帯もダウンロードは10Mbpsを超えてきています。体感でどのようなアプリでも速度で困る場面は少なく、快適に利用できる場面が多かったです。第2のピーク時間帯である夕方や通勤時間帯は場所によっては体感で遅く感じることがあるかもしれませんが、12時台と比べるとさほど気にならないレベルかと思います。
5Gmark
5Gmarkの速度結果も信用できるものではなかったので省きます。
BIGLOBEモバイル タイプAで体感をレビュー・評価!
では、実際に各アプリなどでの使用感など、体感の速度と計測結果を比較しながらレビューしていきたいと思います。
「アプリのダウンロード」した時の速度・体感は?【2022年2月の評価レビュー】
平日の12時20分〜12時40分の間でアプリのダウンロードをしてみたところ、ダウンロード(下り)は500kbps程度で、体感でも遅い…という印象でした。
SpeedTestの速度計測結果では、ダウンロードが5Mbps程度だったので体感と速度測定結果ではかなり異なります。もちろんですが、体感では5Mbpsの速度が出ている気配は全くありません。1Mbps以下ぐらいの速度でしか読み込めていないと感じるぐらい遅いのでSpeedTestでの計測結果とはかなり隔たりがあります。
もちろんキャリアと比較しても遅いですし、auのネット専用ブランドであるpovoと比較しても、断然「遅い」と感じます。さらに、他の格安SIMと比較してもこの時間帯のダウンロードは遅い方という印象でした。
帯域に空きのあるその他の時間帯では、ダウンロードがものすごく速いという感じではないですが、利用していて問題ないと感じるレベルです。体感での結果として問題なのは、ピーク時間帯の平日12時台のみという感じでした。
確認した日付 | コメント |
---|---|
2022年2月 | 平日12時台は体感で遅いレベル、その他の時間帯は基本的に問題なし |
2021年9月 | 平日12時台は体感で遅いレベル、その他の時間帯は基本的に問題なし |
「YouTube」を再生した時の速度・体感は?【2022年2月の評価レビュー】
YouTubeでの実測で個人的にこだわっているのは「どんな時間帯でも480p以上の画質で一度も止まらずに再生できるかどうか」という点。スマホを縦方向のままできれいな画質で再生しようと思うと480p以上の画質は必要です。
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間でYouTubeを再生してみたところ、最大240pまでが一度も止まらずに再生できる感じでした。360p以上ではバッファが追いつかずに途中で動画が停止する状態です。
もちろんキャリアと比較してもかなり遅いですし、他の格安SIMと比較ではこの時間帯であっても720pで再生できるものも存在するため、現状ではかなり使い勝手が悪い、遅すぎる格安SIMという印象でした。
SpeedTestによる速度結果ではダウンロードの平均値は約5Mbps程度。この速度が実際に出ていれば720pの画質でもスムーズに再生できるはずです。しかし、結果は240pまでとYouTubeでは速度計測結果と体感が全くリンクしていません。
その他の時間帯に関しては、基本的に快適に利用できており、画質480p以上で再生がスムーズにできます。ただ、第2のピーク時間帯である夕方や通勤時間帯は速度低下が起こりやすいので場所によっては速度がでないことがあると思われます。
平日12時台の 再生可能画質 | 144p | 240p | 360p | 480p | 720p | 1080p | 2160p |
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2022年2月 | ○ | ○ | X | X | X | X | X |
2021年9月 | ○ | ○ | ○ | X | X | X | X |
「ABEMA」を再生した時の速度・体感は?【2022年2月の評価レビュー】
ABEMAはモバイル回線で最高画質に設定してあります。
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間で「ABEMA」を再生してみたところ、再生を開始してからずっと画質は荒いままでしたが、ストリーミングが停止することなく再生できました。最高画質ではないのは残念ですが、止まらずに再生できただけ良いという感じでしょうか?
その他の時間帯に関しては、最高画質で再生出来ている時が多かったです。たまに低画質に落ちおる時がありましたが…
「インスタグラム」を閲覧、体感は?【2022年2月の評価レビュー】
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間でインスタグラムをスクロールしたり、検索してみると、画像の読み込みが遅いです。他の格安SIMと比べても遅いと感じることが多かったです。
そのほかの時間帯では問題なく使えました。
「Twitter」を閲覧、体感は?【2022年2月の評価レビュー】
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間でTwitterを確認したところ、画像表示が全く追いつきません。ストレスが溜まるレベル。タイムラインをスクロールして古い投稿を読もうとすると、画像が表示されないまま10秒以上待たされることも….個人的にはかなり使いにくいと感じました。
Webサイト」を閲覧、体感は?【2022年2月の評価レビュー】
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間でWebサイトを確認してみたところ、テキストベースのWebサイトは特に問題ありません。ただし、画像ベース、画像が多いWebサイトの場合、画像が表示されるまでかなり時間がかかり、正直、見れたものではありません。かなりストレスを感じます。
他の時間帯は快適に利用することができます。
「Amazon Prime Video」を再生、体感は?【2022年2月の評価レビュー】
平日12時台で最高画質に設定し、視聴してみたところ、最高画質となる「HD画質」で再生可能でした。視聴開始までにバッファを溜めるために映像が表示されるまでかなり待たされましたが、HD画質で再生可能でした。
その他の時間帯も快適にHD画質で楽しめます。
BIGLOBEモバイル タイプAで「SmartNews、Googleニュース」を閲覧、体感は?【2022年2月の評価レビュー】
最大のピーク時間帯である平日12時20分〜12時40分の間でSmartNews、Googleニュースを確認してみたところ、画像表示に少し待たされる印象でしたが、それほどストレスなく見ることができました。基本的に問題ないと言えそうです。ただ、帯域が空いている時間帯と比べると画像表示が少し遅いのは否めません。
その他の時間帯に関しては、全く問題ないです。
初速バーストはあるのか?
多くの格安SIMで提供されている初速バースト(初めの数秒または数キロバイトだけ速度が速くなる)ですが、BIGLOBEモバイルでは提供されていません。
通信の最適化は実施してる?公式発表では実施なし。ただ、平日12時台など遅くなりがちな時間帯は規制しているような印象しかなかった
通信の最適化を調べてみました。格安SIMでは一番混み合う時間帯(平日の12時台、朝8時前後、夕方18時前後)だけ通信の最適化をしているところがあります。通信の最適化を実施しているとサイトや画像を圧縮したりして、本来よりも画質が荒くなったりしたりします。
BIGLOBEモバイルでは以前、通信の最適化をしないAPNと最適化をするAPNの2種類を提供していましたが、現在、通信の最適化は廃止されています。
BIGLOBEモバイルでは通信の最適化を次のように定義しています。
【通信の最適化とは?】
お客さまの個別の通信をシステムにて識別し、以下の通信制御を事業者が行うことです。
- パケットロス軽減を行う送受信Windowsサイズの変更
- ソフトウェア配信、動画配信サービスの帯域幅を制御するスロットリング
- 動画配信サービスの送信ペースを制御するペーシング
- 画像の不可逆圧縮
BIGLBOEモバイルでは通信の最適化をしていないと記載されていますが、アプリケーション毎で速度が異なります。Speedtestなどの速度計測アプリでは体感よりも速い速度結果になることを何度も説明してきました。
BIGLOBEモバイルでは「実施していない」と公表しているので何とも言えないところ…ですが、帯域制御していないにしても、平日12時台の速度計測結果と体感では全く異なる結果になっている事実を踏まえると…どういった理由で速度計測アプリと体感がこれほど異なるのか疑問しか残りません。
また、エンタメフリー・オプションを利用している場合は「帯域制御」があります。
BIGLOBEモバイル タイプA(KDDI網)の体感での快適さを評価、おすすめ度を【月別】で確認
体感の速度を「月ごと」にまとめてみました。また、一番遅くなる「平日12時台の時間帯での体感」も記載しています。ぜひ参考にしてみてください。
参考値は下記のように表しています。
評価 | 内容 |
---|---|
◎ | 何をしてもめちゃくちゃ快適 |
○ | 快適に利用できる |
△ | ○時よりも速度が遅いが、体感では問題ない |
▲ | ○時よりも速度低下、体感で少し遅い感じる |
× | 遅くて使い勝手が悪いと感じる |
×× | 遅すぎて使えない |
体感速度結果は下記の通り↓
月別体感結果 | 平日12-13時 | 夕方 | 朝方 | その他の 全時間帯 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
2022年2月 | × | ○ | ○ | ○ | 2.0/5.0 |
2021年9月 | × | ○ | ○ | ○ | 2.0/5.0 |
平日12:20〜12:40間での体感は下記の通り↓
平日12時台の体感結果 | Webサイト 表示 | YouTube | ニュース アプリ | インスタグラム | アプリの ダウンロード | Amazon Prime Video | ABEMA | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年2月 | × | × | △ | ▲ | ▲ | × | ▲ | ▲ |
2021年9月 | × | × | △ | ▲ | ▲ | × | ▲ | ▲ |
BIGLOBEモバイル タイプA(KDDI網/au回線網)の速度レビューまとめ
- 格安SIMで最大の速度低下ピーク時間帯である平日12時台に速度低下が見られる
- 平日12時台の速度低下はアプリ毎で速度が違い、体感的に遅いと感じるものが多い。YouTube再生、Twitter、インスタグラム、Webサイトの閲覧などは、他の格安SIMと比べても遅い
- 速度測定アプリでの計測結果と体感速度が全くリンクしない。隔たりが大きい。(特に平日12時台)
- 平日12時台以外の時間帯は基本的に快適に利用できる体感速度を維持していた
一応フォローしておくと格安SIMは速度だけで勝負する時代はもう終わり、キャンペーンやキャリアにはないサービス内容など、特徴的な部分も考慮するのが賢い格安SIMの選び方です。そういった面ではBIGLOBEモバイルも独自のサービス(エンタメフリー・オプション)やかなりお得なキャンペーンも行っており、メリットも沢山あります。
しかし、一番重要な速度の面では、他の格安SIMと比較しても平日12時台に遅いと感じます。速度低下のピーク時間帯である平日12時台は他の格安SIMよりも速度が出ないことが多くです。この時間帯に利用することが多い方は、他の格安SIMやキャリアのサブブランド、ネット専用ブランドなどを検討することをおすすめします。
特にピーク時間帯のSpeedTest計測(速度計測アプリ)では問題ないダウンロード速度結果になっていますが、体感ではかなり遅く感じます。ピーク時間帯にYouTubeなどの動画を再生する方は特に要注意です。
しかし、速度低下のピーク時間帯以外では、比較的快適な体感速度を維持しています。これは他の格安SIMでも同じことが言えますが、帯域が空いている時間帯は速度で問題はほとんど感じません。なので、一番問題なのが速度低下のピーク時間帯である平日の12時台。他の格安SIMよりも断然使いにくいこの時間帯がBIGLOBEモバイルで最大の鬼門です。
BIGLOBEモバイルは年間を通して、それほど速度に変化はありません。正直なところ、速度面でオススメはしにくい格安SIMという印象です。
以上、BIGLOBEモバイル タイプAの速度レビュー・評価でした!ぜひ、参考にしてみてください。
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