今回は、『BIGLOBE LTE・3G』の「音声通話スタートプラン」がおすすめできない理由について述べてみたいと思います。
2014年7月から「BIGLOBE LTE・3G」の音声通話プランがスタートしました。また、イオンスマホ第2弾が登場し『BIGLOBE LTE・3G』の「音声通話スタートプラン」と『FXC-5A』の端末セットで月額1,980円という格安プランも出てきました。
「音声通話スタートプラン」の特徴は「月額1,600円」で、高速通信量が1GBのデータ通信と音声通話が使える点です。
それに加えて、イオンスマホの場合、更に250円割引され月額料金が1,350円(24ヶ月間)と、かなり格安になります。
イオンスマホだけの特典なので、お得感満載です。
お得感満載ですが、気をつけなければならない落とし穴があります。
では、ここから「音声通話スタートプラン」の落とし穴を見ていきましょう。
音声専用プラン「音声通話スタートプラン」は、データ専用プラン「エントリープラン」と酷似だが、違う点がある!
音声通話機能を提供しているほとんどのMVNOは、「データ通信プラン」+「音声通話機能」というパターンになります。
音声通話を付けたところで、データ通信の内容に変更がないことを意味します。
そこで『BIGLOBE LTE・3G』のプラン内容を見てみると「音声通話スタートプラン」のデータ通信に関しては、データ専用プランの「エントリープラン」と内容がほぼ一緒です。
データ通信専用プラン「エントリープラン」のユーザーが、音声プランに変更するとしたら「音声通話スタートプラン」という事になるでしょう。
しかし、『BIGLOBE LTE・3G』は「音声通話スタートプラン」と「エントリープラン」でデータ通信部分の仕様を「一箇所」だけ変更しています。
では、どこが違うのか確認してみましょう。
内容 | 音声通話スタートプラン | エントリープラン(データ通信専用) |
---|---|---|
料金 | 1,600円 | 900円 |
高速通信量 | 1GB/月 | 1GB/月 |
低速時の最大速度 | 128kbps | 128kbps |
高速通信量 | 1GB/月 | 1GB/月 |
最大速度(下り/上り) | 150/50Mbps | 150/50Mbps |
通信規制データ量(通信速度制限) | 3日間で120MB | 3日間で360MB |
見ての通り「通信規制データ量(通信速度制限)」が違います。
通信規制データ量(通信速度制限)とは、音声通話スタートプランの場合で考えてみると、直近3日間で合計120MB以上の通信をすると、速度を制限して低速にするというものです。
通信規制データ量が「音声通話スタートプラン」の場合、データ通信専用の「エントリープラン」の3分の1となっています。
正直言って、この規制はかなり厳しいです。
毎日スマホを使う人にとって、1日40MBはあっと言う間に使ってしまいます。
『BIGLOBE LTE・3G』の「音声通話スタートプラン」以外の音声プランは、「ライトSプラン」「ライトMプラン」「スタンダードプラン」があります。これらは、データ専用のプラン名と全く同じです。
データ専用プランの「エントリープラン」だけを「音声通話スタートプラン」と名称を変更しているのは、「通信規制データ量が違う」のが関係していそうですね。
まとめ
「音声通話スタートプラン」と「エントリープラン」では、通信規制データ量(通信速度制限)が違う!
「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」は、音声通話機能が付いただけではなく、データ通信部分の仕様が劣化したプラン内容と言うことになります。
他社MVNOと比較してみよう!
今度は、他社のMVNOと比較してみた場合どうなのか見てみましょう。
同じ値段帯、条件だと「IIJmio みおふぉん ミニマムスタート」「hi-ho ミニマムスタート+音声機能」が当てはまります。IIJmioとhi-hoはグループ会社で、同じプラン内容(若干違いますがここでは省略)になっています。なので、比較はIIJmioだけで見てみましょう。
内容 | BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン |
IIJmio みおふぉん ミニマムスタート |
---|---|---|
料金 | 1,600円 | 1,600円 |
高速通信量 | 1GB/月 | 1GB/月 |
低速時の最大速度 | 128kbps | 200kbps |
高速通信量 | 1GB/月 | 1GB/月 |
最大速度(下り/上り) | 150/50Mbps | 150/50Mbps |
通信規制データ量(通信速度制限) | 3日間で120MB | 高速通信OFF状態で、3日間366MB |
どうでしょうか。「IIJmio みおふぉん ミニマムスタート」の場合、音声通話機能が付いても通信規制対象データ量(通信速度制限)に変わりはありません。「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」は劣化してましたよね。
また、低速時も最大速度200kbpsです。実際に「128kbps」と「200kbps」では、若干ですが体感できるくらいの差があります。(わたし自身が両プラン使用中)
わたしの知る限り、データ専用プランに音声通話機能をプラスして「通信規制データ量(通信速度制限)」が劣化したのは、『BIGLOBE LTE・3G』しか知りません。
まとめ
「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」(イオンスマホを含む)よりも、他社MVNOの音声プランの方が、良いサービス内容になっている。
また、他社MVNOは、音声通話機能が付いてもデータ通信が劣化したプランはない!
終わりに
このように「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」 が、おすすめできない理由が分かったと思います。
わたしもこれに気づくのに少し時間が掛かりました。まさか通信規制データ量(通信速度制限)が劣化しているとは思ってもいなかったからです。
イオンスマホの場合、月額料金が「1,350円」と激安になるメリットがありますが、「通信規制データ量(通信速度制限)」が「3日間で120MB」なので、かなり気にしてデータ通信を使う羽目になります。格安でもストレスが溜まるようなプランは、オススメできません。
イオンスマホは、公式サイトに「動画も見れる」と記載がありますが、一歩間違えるとクレームになりそうな気がします。
だって、制限掛かったら最大速度128kbpsなので、動画なんて見れたもんじゃないですよね。
イオンスマホから引用。リンク先はこちら
イオンスマホ FAQから引用。リンク先はこちら
YouTubeなんて、数回で制限がかかるぐらいの容量を使ってしまいます。個人的には、このような状態で動画は見れると言ってよいのか疑問が残ります。
また、規制を避けるためにも通信量を気にしなければならないので、快適とは全く呼べそうにありません。
イオンスマホを含め「BIGLOBE LTE・3G 音声通話スタートプラン」を考えてる方は、一度プラン内容をよく確認して、自分に合っているのか確認してみましょう!
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