今回は「NUROモバイル NEOプラン」の速度レビュー、感想、口コミを紹介したいと思います。
NUROモバイルでは「NEOプラン」と「バリュープラス」プランがあり、大きな違いとしてはNEOプランの方は、速度品質を保証するものではないですが、専用の帯域を用意しており、「高品質SIMプラン」と案内されており、ドコモ網、ギガが20GBプランのみで展開しています。
その他にギガを消費しない「データフリー機能」や、データの「アップロードあげ放題」など、独自の機能が充実しているのもポイント。月額2,699円とahamo、povo、LINEMOと同じ価格帯ですがサービス・機能が充実しているのが「NUROモバイル NEOプラン」の特徴です。
今回の記事では、NUROモバイル NEOプランの速度レビューをしていきたいと思います。また、NUROモバイルが展開しているもう一つの格安SIMのプラン「バリュープラス」と比較してどうなのか?という点も見ていきたいと思います。
結論だけ先に言えば、「NUROモバイル NEOプラン」は想像以上に快適で、現在、キャリア品質並です。格安SIMとは微塵も感じない快適さで、個人的には素晴らしいと感じました!
NUROモバイルでは、AIによる帯域の自動割当を実施
NUROモバイルでは「AIによる帯域の自動割当」を実施しています。
ソニーグループのAI技術を応用し、データ通信量を予測。通信帯域の割当を動的に変更することによって、帯域利用の効率を高めています。プラン全体の通信量の実績から将来の通信量を予測し、プラン全体に対する帯域の割当を自動で変更しています。お客さま個別の通信の確認や制御を行うものではありません。
NUROモバイル
という記載があり、帯域を動的に変動させているようです。これによって体感がよくなるのか、利用するデータによって通信速度が異なるのかなど、気になる点はありますが、こういったことを行なっているということを認識しておくのが大事です。
NUROモバイル「NEOプラン」をアプリで速度計測【2022年3月末計測】
アプリでの計測の条件は下記の通り。
- 計測・確認日: 2022年3月8日
- 契約プラン: Dプラン、通信の最適化はオフに設定
- 回線網: ドコモ網
- 場所: 神奈川県川崎市
- SpeedTest接続先サーバー: rakuten mobile.inc
- 利用端末: Pixel 5a (5G)
今回は、NUROモバイルの「NEOプラン」と「バリュープラス」と同時に速度計測をしてみたので、どれくらい違うか参考までに見ていきましょう。
平日12時台以外の速度は?体感でバリュープラスと差はある?
まずは13時以降の速度結果を見ていきたいと思います。特にダウンロード速度に注目してみていきますが、NEOプランは青枠、バリュープラスプランは緑枠が測定した結果となります。
NEOプラン
バリュープラス
まず13時以降はNEOプランもバリュープラスも快適に利用できる速度結果となっています。ただ比較してみると、NEOプランの方が全体的に良い数値になっていますね。
13時以降は正直、NEOプランもバリュープラスプランも体感はそれほど変わらず、どちらも快適に利用できています。例えば、データ容量の大きなものをダウンロードしようとするとNEOプランの方が早く終わることになりますが、スマホで動画を見たり、Twitterを見たりする分には大差はありません。
体感で大きな差を感じたのは「平日12時台」。NEOプランは快適すぎ!
今度は平日12時台を確認してみます。この時間帯はどの格安SIMでも確実に速度低下が起こり、ほとんどの格安SIMでは「遅い」という評価を下すしかないぐらいの速度になります。
NEOプラン
バリュープラス
平日12時台に関しては、圧倒的に「NEOプラン」の方がダウンロードの速度がよい結果となりました。
「NEOプラン」のダウンロードは20Mbpsを下回ることはない結果です。それに対して「バリュープラス」は最低5Mbps、最高でもほぼ20Mbps以下という結果になっています。計測している端末の違い(ただ、SD765G同士なのでRF周りはほぼ同じ)、電波強度の違いはあれど、明らかに「バリュープラス」の方が遅い結果になっています。
速度計測アプリでの結果は参考程度で信用しない方が無難、利用するアプリ毎の体感速度を重要視する方が大事ですが、体感上も圧倒的にNEOプランの方が快適です。
バリュープラスも格安SIMの中で比較すると快適な方で、体感も格安SIMの中で比較した場合は悪く無いでですが、やはりキャリアと比較すると体感速度が遅く感じます。TwitterやChromeで画像の多いサイトをブラウジングしている時に明確に差を感じます。
しかし、NEOプランは平日12時台でもキャリア同様に快適で「本当にMVNOが提供している回線か?」と思うほど。もちろん分かっていると思いますが、NUROモバイルはMVNOなのでキャリアとは違います。それがキャリアと遜色無いレベルの体感速度なので、格安SIMとしては断トツで快適な回線です。
Twitterやブラウジング、YouTubeなど、どのアプリを利用していても快適で思った以上の使い勝手の良さ。速度計測結果でダウンロードが20Mbps以上となっていましたが、体感上もそれぐらい快適なので素晴らしいです。
特にバリュープラスと体感で速度が違うなと感じたのは、Twitterの画像表示、chromeの画像表示など。YouTubeに関してはバリュープラスもなかなかの高画質で見れているので格安SIMとしては優秀ですが、NEOプランはこの時間帯でも4K画質が再生できるという快適さでした(バリュープラスは1080pがギリギリぐらい)。
バリュープラスのドコモ回線網に関してはこちらで詳しくレビューしているので、こちらをご確認ください。
また、NTTドコモのオンライン専用ブランドであるahamoとNEOプランの速度を確認してみました。
NUROモバイル NEOプランのの体感速度をレビュー・評価!【2022年3月分の評価レビュー
では、「各アプリなどで速度結果通りの体感なのか」「実効速度は計測結果と違いはないのか」などを、詳細に確認していきたいと思います。特に格安SIMで速度低下が一番のピークタイムである「12時20分〜12時40分」の間での体感速度を重要視して、レビューしていきたいと思います。
YouTubeで確認
YouTubeでの実測で個人的にこだわっているのは「モバイル回線で、どんな時間帯であっても『480p以上の画質』で一度も止まらずに再生できるか?」という点。スマホを縦方向のまま、きれいな画質で再生しようと思うと、「480p以上の画質」は必要です。
速度低下が起こる一番のピーク時間帯「平日12時20分〜12時40分」にYouTubeを確認してみました。
NEOプランはこの時間帯でも「4K(2160p)」画質でスムーズに再生が可能でした。
バリュープラスプランを同時に再生していましたがバリュープラスでは「1080p」までだったので差がありました。(とは言え、バリュープラスプランも1080pが再生できるので格安SIMとしては優秀。)
平日12時台の 再生可能画質 | 144p | 240p | 360p | 480p | 720p | 1080p | 1440p | 2160p |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年3月 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アプリのダウンロード
速度低下が起こる一番のピーク時間帯「平日12時20分〜12時40分」にアプリのダウンロードを確認しみてみました。
「NEOプラン」と「バリュープラスプラン」で顕著に差がでたのはこのアプリのダウンロード。
NEOプランは快適すぎて何も言うことがありません。ダウンロード速度も40Mbps以上と全く問題ありませんでした。
その反面、バリュープラスプランではダウンロードがかなり遅く感じ、実際にダウンロードにかかる時間に大きな違いがありました。バリュープラスではダウンロードが約3〜4Mbps程度です。
格安SIMでこの時間帯で3Mbpsもでればよい方ですが、それでもNEOプランが圧倒的に快適です。
Twitter、ブラウジング
速度低下が起こる一番のピーク時間帯「平日12時20分〜12時40分」にTwitter、ブラウジングを確認しみてみました。
「NEOプラン」と「バリュープラスプラン」で比較したところ、Twitterやブラウジングの「画像の読み込み」で大きな差がでました。NEOプランはどちらも快適で特に問題ありません。
その反面、バリュープラスはTwitterもブラウジングも画像の読み込みに時間が掛かります。
多くの格安SIMでこの時間帯はTwitterやブラウジングで画像が遅いのでバリュープラスプランが特別遅いわけではありませんが、NEOプランが快適過ぎて、比較してみると本当に差を感じます。
NEOプランは「本当に専用帯域なんだ…」と感じれるぐらい差を感じました。
NUROモバイル NEOプランまとめ
今回はNUROモバイル NEOプランの速度レビューをしてみましたが、どの時間帯に何をしてもキャリア品質並の品質で、格安SIMとしては別格です。特に平日12時台の快適さは格安SIMでは味わえないほどの体感速度。
正直、ライバルは完全にキャリアのネット専用ブランドであるahamo、povo、LINEMOであって、格安SIMと比較するにはもったいないぐらい品質に違いがあります。
今回は、同じNUROモバイルが展開しているバリュープラスプランと比較してみましたが、速度面で大きな違いを感じたのはやはり速度低下のピーク時間帯である12時台。この時間帯はNEOプランとバリュープラスでは体感が全く異なり、NEOプランの快適さが際立ちました。
バリュープラスも格安SIMの中では優秀な方ですが、それでもNEOプランと比較するとかなり見劣りする印象です。
速度低下のピーク時間帯以外は、日常生活の使い方であれば両者共に体感で大きな違いは感じられません。ただ、YouTubeで4K再生できるかどうかなどの違いはありました(スマホで再生なら別に4Kじゃなくてもいいと思いますが…)。無駄にオーバースペックな使い方をするならば、ピーク時間帯以外もNEOプランの方がよいでしょう。
NEOプランは専用帯域を用意しているだけあって、「1日を通して安定」していました。本当にこれが大事。バリュープラスプランは速度低下があるため、本当に帯域も別物だとひしひし感じました。
と、NEOプランがかなりおすすめなのですが、留意しておきたいこともあります。
それは「NUROモバイルはキャリアではなく、MVNOが運営する格安SIM」ということ。
NEOプランは専用帯域を用意しているとはいえ、MVNOである以上しっかりと帯域を増強をしていかないと速度が遅くなるはずです。完全にバリュープラスの帯域よりも1人あたり余裕ある帯域を確保していると思いますが、今後この快適さをずっと維持していくという保証はありません。
NEOプランは2021年11月1日からサービスを開始したまだまだ新しいプラン。今後速度面でどのようになるかは分からないですが、現状維持がしっかりとできるのであれば、メインとして利用したいと思うほど満足度が高い回線です。
キャリアのネット専用ブランドであるahamoやpovo、LINEMOもよいですが、同価格帯であればサービスや機能が充実している「NUROモバイル NEOプラン」が最有候補になります。
NEOプランはドコモ網のみなので直接のライバルはahamoというところでしょうか。個人的にはNUROモバイルのNEOプランを選ぶでしょう。
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