NUROモバイル「NEOプラン/NEOプランLite」のプラン・機能オプションなどを徹底解説

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が展開する格安SIM「NUROモバイル」。このページではプラン・MNP・機能オプションなどの詳細な情報をまとめてみました。

NUROモバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクと3キャリアの通信網で格安SIMを展開しています。3キャリアの回線網を提供している格安SIMは少数です。特にソフトバンク回線を提供しているところは少なく、ソフトバンク回線を利用したい人には朗報です。

現在、NUROモバイルは「バリュープラス」と「NEOプラン」という2プランを展開しています。今回この記事で紹介するのは「NEOプラン」となります。

バリュープラスプランに関してはこちらにまとめてあります↓

NUROモバイル NEOプラン/NEOプランLiteのプラン詳細（月額料金/通話料金/かけ放題）

「NEOプラン」「NEOプランLite」はドコモ網、音声通話SIMのみの提供です。

プラン名	データ容量	月額料金 （音声通話SIM）
NEOプラン	20GB	2,699円
NEOプランLite		2,090円

機能	NEOプラン	NEOプランLite
データ繰り越し	○
パケットギフト機能	○
NEOデータフリー	○	✕
あげ放題	○	✕
Gigaプラス	○	✕

国内通話料金	11円/30秒

かけ放題/通話定額オプション	料金
5分かけ放題	490円/月
10分かけ放題	880円/月

SIMサイズ、種類	nano / micro / 標準SIMに対応
SMS送信料	国内: 3円～ 国際SMS:50円〜/通(免税)
余ったデータ容量を翌月繰り越し	◯
高速データ通信ON/OFFの切り替え	×
低速時の最大速度	1Mbps
データチャージ	550円/GB
5Gの利用（オプション）	◯
最低利用期間	なし

その他オプションなど

端末補償	550円/月
留守番電話	330円/月
着信転送	無料
迷惑電話ストップサービス	無料
キャッチホン	220円/月
i-フィルター for マルチデバイス	337円～
訪問サポート	1回あたり8,800円
遠隔サポート	基本レッスン(30分) 3,300円

NUROモバイル NEOプランの手数料一覧

登録事務手数料	無料
SIMカード準備料	無料
SIM切替手数料	3,300円
SIM有償交換手数料	3,300円
SIM損害金	3,300円
違約金（契約解除料）	無し
MNP転出手数料	無料

格安SIMの場合、未だに縛り（1年以内に解約すると違約金1万円など）を設定しているところがありますが、NUROモバイルでは縛りや違約金はありません。いつでも解約でき、違約金などの手数料は発生しません。

また、NEOプランは初期費用が全て無料です。バリュープラスプランの場合は初期費用が発生しますが、NEOプランは初期費用がないため、お試しでも手軽に始めることができます。

支払い方法

支払い方法は「本人名義のクレジットカードのみ」となっています。格安SIMの多くがクレジットカードしか対応していないので、特に問題ないでしょう。

データーのアップロードはギガを消費しない「あげ放題」

NUROモバイルの「NEOプラン」には「あげ放題」という機能があります。

これは、アップロードの通信を利用時にギガ（データ容量）を消費しない機能。動画や画像データをオンラインストレージに保存したりする際のデータ使用量がカウントされません。人によってはこの機能はかなりのメリットになるのではないでしょうか。

申込みは不要でNEOプラン全ユーザーが対象です。しかし、NEOプランLiteは対象外となります。

キャリアのネット専用ブランドであるahamo、povo、LINEMOでもこのような機能はないため、NUROモバイル NEOプランのメリットの一つです。

LINE、Twitter、インスタグラムはギガを消費しない！「NEOデータフリー」

NUROモバイルのNEOプランには「NEOデータフリー」という機能があります。

NEOデータフリーとは、「LINE」「Twitter」「Instagram」「TikTok」の対象サービス利用時にデータ容量を消費しない機能（データカウントフリー）のこと。TikTokは2022年4月1日から正式に追加になりました（それまでは2022年2月25日～2022年3月28日の期間限定）。

対象となるのはNEOプラン。NEOプランLiteは対象外となります。

対象サービスの中でもデータカウントフリー対象になるもの、ならないものがあります。なので、何が対象になるかしっかり把握しておきましょう.対象サービスは下記の通り。

NEOプランのライバルとなるキャリアのオンライン専用ブランドであるahamo、povo、LINEMOでもこのような機能があるのはLINEMO。ただ、LINEMOはLINEのみが対象となっているのでNUROモバイル NEOプランの方がメリットは大きいと感じます。

余ったギガを翌月に繰り越し可能

NEOプランでは余ったギガ（データ容量）を翌月に繰り越すことができます。

格安SIMでは繰り越せるものが多いですが、キャリアのオンライン専用ブランドであるahamo、povo、LINEMOでは繰り越しができないため、NUROモバイル NEOプラン（NEOプランLite）のメリットです。

かけ放題/通話定額、5分かけ放題は最安値水準

かけ放題オプションは「5分かけ放題」「10分かけ放題」の2種類のみです。無制限のかけ放題は提供されていません。

かけ放題/通話定額オプション	料金
5分かけ放題	490円/月
10分かけ放題	880円/月

「5分かけ放題」は格安SIMの中でも最安値水準です。「10分かけ放題」は標準というところでしょうか。

NUROモバイルはプランの月額料金も安いため、「各プラン」+「5分かけ放題」の組み合わせで格安SIMの中でも最安値レベルの月額料金になることが多いでしょう。

NUROモバイルのNEOプラン（NEOプランLite）はドコモ網での提供です。

NUROモバイルのドコモ網は「プレフィックス番号の自動付与」に対応しており、かけ放題の通話オプションはOS標準の電話アプリでOK。他の格安SIMのように電話番号の前にプレフィックス番号を付けたり、専用の電話アプリを利用する必要性がないのがメリットです。

国内通話は11円/30秒とキャリアのネット専用ブランドと比較して半額

国内通話	料金
国内通話	11円/30秒

※国内通話はフリーダイヤル、ナビダイヤル、110番などの3桁番号の通話は「11円/30秒」の対象外

国内通話に関しては、通常料金（22円/30秒）の半額である「11円/30秒」で利用できます。

NUROモバイルのドコモ網はプレフィックス番号の自動付与機能に対応しています。そのため、スマホのOS標準の電話アプリを利用しても「11円/30秒」となります。

キャリアのネット専用ブランドは22円/30秒となっているため、NUROモバイルのNEOプランの方がお得です。

NUROモバイルの「パケットギフト」は、mineoと比べて劣るけど、NUROモバイルのメリットの一つ

NUROモバイルには「パケットギフト」という機能があります。自分のギガを他のユーザーにプレゼントできる機能です。

留意したいのはNEOプランユーザーとバリュープラスユーザーでのパケットギフトは不可という点。NEOプランユーザー同士（バリュープラスユーザーまたは同士）である必要があります。

また、前月の繰り越し容量、チャージしたデータ容量、パケットギフトで受け取ったデータ容量、Gigaプラスで付与されたデータ容量が対象外となっています。前付きの繰り越し容量分がギフト不可なのであまりそうになったら先にギフトしておくのがよさそうですね。

この「パケットギフト」と同じような機能を提供しているのがmineo（マイネオ）です。NUROモバイルの「パケットギフト」はmineoの劣化版のような印象です。

mineoの場合、どんなギガでもパケットギフトが可能となっており、かなり柔軟性が高く使い勝手は抜群です。mineoには劣りますが、格安SIMでパケットギフト機能を備えている格安SIMは少なく、機能があるだけでもメリットと言えます。

3カ月に1回、15GBがもらえる「Gigaプラス」

NUROモバイルには、NEOプランを対象に3か月毎に15GBがプレゼントされる「Gigaプラス」というサービスがあります。

NEOプランLiteは対象外となります。

データ付与月に、Gigaプラスの受け取り手続きの案内メールが送られてきます。Gigaプラスの受け取りは、利用者向けページより手続きが必要です。

有効期限が翌々月までとなっています。

このようなサービスを行っているのはNUROモバイルで特にライバルとなるキャリアのネット専用ブランドではこのような取り組みがないため、メリットの一つと言えるでしょう。

AIによる帯域帯域を動的に変更

NUROモバイルでは、混雑時の通信速度改善に向けて「AIによる帯域の自動割り当て」を実施しているとのこと。ソニーグループのAI技術を応用し、必要な帯域を自動割当をしているそうです。

プラン全体の通信量の実績から将来の通信量を予測し、プラン全体に対する帯域の割当を自動で変更しています。お客さま個別の通信の確認や制御を行うものではありません。

これは通信の最適化などの部類かと思いましたが、そうではないようです。ただ、こういった取り組みをしていることは覚えておいた方がよさそうです。

アプリの提供なし

NUROモバイルではアプリの提供をしておらず、データ容量の確認などは公式ページにある「ご利用者ページ」にて確認する必要があります。

いちいちWebからアクセスするのでめんどくさいと感じる人も多いでしょう。専用アプリがあった方が断然便利だとは思いますが、アプリ開発費などを削っているおかげで、月額料金が格安SIMの中でも最安値水準で提供できているのかもしれませんね。

NUROモバイル NEOプラン、専用帯域らしいけど回線品質はどうなの？

格安SIMは残念ながらキャリアと同じ品質の回線を維持しているところはありません。どの格安SIMであっても平日の12時台（お昼休みで一番携帯を使う時間帯）は速度低下が起こります。

ただし、このNUROモバイル NEOプランは別物と言っていいかもしれません。

平日12時台でも快適に利用できる速度を維持しており、どのようなアプリを利用していても快適です。YouTubeは平日12時台でも4Kがスムーズに再生可能なほど。ほとんどキャリアと比べて品質に差を感じません。

NUROモバイルのバリュープラスプランの場合は、平日12時台は必ず速度低下があります。なので、バリュープラスプランとは全く別物と思っておいて問題ないでしょう。

NUROモバイル NEOプラン/NEOプランLiteの料金を他と比較！

NUROモバイルの「NEOプラン」はギガが20GBプラン。これらを他の回線と比較してみました。

※ 回線の項目は「d = ドコモ網」「a = au網(KDDI網) 」「s = ソフトバンク網」「r = 楽天網」となります。

表は横にスクロールができます →

プラン	回線	データ容量	月額料金	データ単価 (1GBあたり)	参考
IIJmio 20ギガプラン	d/a	20GB	2,000円	100円
NUROモバイル NEOプラン	d		2,090円	103円	低速時最大1Mbps データ繰越あり
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT VI	d/a	20GBまで	2,178円	109円	段階制プラン
日本通信 合理的20GBプラン	d	20GB	2,178円	109円	国内無料通話70分付き
HISモバイル 格安弐拾プラン	d		2,178円	109円	国内無料通話70分付き
mineo デュアルタイプ 20GBプラン	d/a/s		2,178円	109円
NUROモバイル NEOプラン	d		2,699円	135円	低速時最大1Mbps 3ヶ月毎に+15GB SNSデータフリー アップロード無制限 データ繰越あり
povo 2.0 20GBトッピング	a		2,700円	135円	低速時最大128kbps
LINEMO スマホプラン	s		2,728円	136円	低速時最大1Mbps
ahamo	d		2,970円	149円	国内通話5分/回が無料 低速時最大1Mbps

2022年4月1日より「NEOプランLite」が登場しましたが、格安SIMの最安値水準の料金体系となる月額2,090円です。これはIIJmioに次いで安い料金体系となっていますが、低速時最大1MbpsのNEOプランLiteの方がメリットは大きいでしょう。

また、速度面でも格安SIMのIIJmioと比べてNUROモバイルのNEOプラン（NEOプランLite）はキャリア並に快適です。格安SIMでありながらも平日12時台も快適に利用できます。理由としては、NEOプランの専用帯域を利用しているため（ただし、速度を保証するものではない）。これによってキャリア並に安定した通信品質を保っています。

その点を踏まえると現状20GBプランはNEOプランLiteが最強かなと思います。

「NEOプラン」は機能が充実している分、格安SIMの中で比較すると割高感があります。が、魅力的な機能を考慮すれば、この料金でもかなりおすすめできるかと思います。

ギガを使い切ると低速化しますが、格安SIMでありがちな「最大200kbps」などとは違い、「最大1Mbps」は大きなメリットポイントで、キャリアのオンライン専用ブランドahamo、povo、LINEMOと同じ仕様です。

と、総合的に考慮すると、NEOプラン/NEOプランLiteのライバルは、キャリアのオンライン専用ブランドと言えるでしょう。料金比較もこれらと比較するのがベストです。

キャリアのオンライン専用ブランドと比べても、機能面での魅力や料金の安さが際立ち、NEOプラン/NEOプランLiteに優位性があります。

NUROモバイルのNEOプランはキャリアのネット専用ブランドと比べて、ほぼ同じ料金体系。ただ、NEOプランの方がサービスや機能が充実！

NUROモバイル NEOのポイント、メリットとデメリット

NUROモバイル NEOプランを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

NEOプランは、まず、なんと言っても専用帯域を用意していることで、平日12時台でも快適に利用できる速度を保っているということが最大のメリットです。キャリアと比べても遜色ありません（2022年3月末時点）。

そして、多くのサービスや機能があり、それでいてキャリアのオンライン専用ブランドと同価格帯となっています。

となると、キャリアのオンライン専用ブランドよりもNUROモバイル NEOプランがおすすめですよね。個人的にもメイン回線として利用してきていますが、本当に快適で格安SIMということを忘れるぐらいです。

ただ、専用帯域とは言え、速度が保証されているものではありません。なので、その点が不安…という方はキャリアのオンライン専用ブランドなどを選ぶのがよいかなと思います。

個人的にはメリットがかなり大きいので大変おすすめできる格安SIMだと思います。

バリュープラスプランに関してはこちらにまとめてあります↓