IIJmio(タイプD)の速度レビュー評価!【2021年11月】

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今回はIIJmioのタイプD(ドコモ網)の速度レビュー、感想、口コミを紹介したいと思います。

俺たちのIIJmio。技術情報の公開などを頻繁に行っており、一定層から絶大な人気を誇るIIJmio。格安SIMとしては最大手で、信頼性の高さも評価できる格安SIMですが、果たして速度評価はどうでしょうか?では確認してみましょう!

公式IIJmio

IIJmio(みおふぉん)
IIJmioみおふぉん(eSIM)
目次

IIJmio(タイプD)の速度、体感レビュー

今回のレビューの条件などは下記の通り。

条件など
  • 計測・確認日: 2021年11月
  • 契約プラン: ギガプラン
  • 回線網: ドコモ網
  • 回線: 4G(自動的に5Gになる場合は4G設定に落としています)
  • 場所: 神奈川県川崎市。番外編として横浜駅。
  • SpeedTest接続先サーバー: rakuten mobile.inc
  • 利用端末: Pixel 6
速度計測の注意点

今回速度計測には、Speedtestと5Gmarkを利用しています。ただ、速度測定アプリを利用すれば必ず正しい速度結果がでるとは限りません。接続先サーバーまでの距離、バックボーンなど色々な要因で結果が変わることがあり、speedtest、5Gmarkの両アプリとも体感とは異なる結果となることがよくあります。

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特にここ最近、YouTubeやWeb閲覧していることを想定した速度を計測できる5Gmarkで速度計測を行っているサイトをよく見かけます。しかし、当サイトではほぼ参考にならないという認識です(数値のブレが大きかったり、実際に利用してみた体感とかなり異なるため)。速度測定アプリの結果を過信しすぎないことが重要です。

一番大事なのは「体感で快適に利用できているか?」ということで、体感レビューをより参考にした方がよいでしょう。ただ体感レビューにしても接続している周波数、基地局までの距離、障害物など個人的な環境の違いもあります。当サイトとの体感レビューとあなたの体感で相違がある場合もあり、こういったネットワークのレビューは参考程度にしておくのがベストです。

また、格安SIMのデメリットとして平日12時台は速度低下が必ず起こります。数年前はこの時間帯はどの格安SIMも200kbpsが当たり前で本当に通信に苦労するレベルでしたが、ここ最近は1Mbps前後で推移しているものが多くなってきました。とはいえ、キャリアと比べて確実に遅いのは当たり前でそれが格安SIMの宿命です。この記事では実際に利用するアプリやWeb閲覧が快適にできるかどうかを基準としています。基本的にダウンロードが2Mbps以上の速度であれば大抵のことが快適に利用できます。

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SpeedTestアプリで速度を確認

まずはじめに解説しておきたことがあります。IIJmioではアプリ毎での速度制御などは一切行わていないとしています。これもIIJmioが信頼されている理由の一つだと個人的には思います。

実際にSpeedTestなどの計測アプリでの結果と体感での感じ方はリンクしており相違はありません。なので、SpeedTestの速度測定結果は基本的に信頼して問題ありません。

ただ、速度計測はその場所によって異なります。接続している基地局が混雑していないか、接続している周波数帯の違いなど、いろいろな要素があって速度は一定ではありません。今回はその実例として、平日12自台が比較的空いている基地局(川崎市の住宅街)と、比較的混雑していそうな横浜駅で見ていきたいと思います。

川崎市の住宅街(比較的空いている基地局を利用)

まずは平日12〜13時の時間帯を見ていきましょう。

平日12〜13時台の計測結果

平日の混雑する12〜13時の時間帯で、下り(ダウンロード)は約1.4Mbps前後といったところでしょうか。体感では他の快適に利用できる時間帯と比べると明らかに遅いですが、格安SIMということを考慮すれば、まあ、こんなもんかな…という感じでしょうか。

平日12時台と考えれば、これがぐらいが格安SIMの中でも標準的な感じなのかなと…。

平日夕方以降の時間帯

夕方以降の速度結果は快適そのもの。体感でも快適です。

IIJmioの傾向として、利用者が多いためか平日12時台はすごく遅くなりがちですが、その他の時間帯は格安SIMの中でもトップクラスの速度結果になることが多い印象です。ただ、空いている時間帯に50Mbpsでても平日12時台にこれだけ遅くなると全く意味がありませんね。

基本的に5Mbps以上の上り・下り 速度であれば、大容量のデータをダウンロードするようなことがなければ、体感的に遅いと感じることはまずありません。そいういった意味では空いている時間帯がどれだけ速くても意味がないでしょう。

横浜駅(比較的人の多いエリア、基地局)では速度が更に遅かった

では今度は比較的人の多い横浜駅で計測した結果を確認してみましょう。格安SIMで遅くなる傾向のある平日12時台の結果だけ↓

横浜駅(JR構内)で計測

人が多くて基地局が混雑しやすい横浜駅だと、上記で紹介した川崎市の住宅街(比較的基地局が空いているところ)と比べて、速度結果が遅いのが分かると思います。

川崎市の住宅街(空いてる基地局)では平均で下り1.4Mbps程度でしたが、人が多い横浜駅では下り0.8Mbps程度と約半分ぐらいの速度しかでていません。一概には言えませんが、横浜駅では速度が遅い要因は基地局に接続している人の多さから帯域に余裕がない感じかなという印象です。

このように、速度はその場所によって様々です。特に人が多く混雑しやすい場所では遅くなるが通例です。なので、こういった速度計測レビューは傾向は分かるにしても自分がいる場所でどうなのか?というのは知る余地がありません。傾向は同じなので、そのような傾向なんだなというぐらいの感覚で見ておくとよいと思います。

このサイトでは、指標として「空いてると思われる基地局」を基準に計測をしており、その結果を中心にレビューしています。(というのも、遅くなる地点はその場所次第であり、どれくらい遅くなるのかもその地点次第なので全てを知る余地がありません。)

アプリをダウンロードした時の速度、体感

平日の12時台にアプリのダウンロードをしてみたところダウンロード(下り)が約2bps前後で推移していました。SpeedTestの計測結果並の速度です。この時間帯にアプリをダウンロードする人はそうそういないと思いますが、ダウンロードには時間がかかります。2Mbps程度の速度なので当たり前ですが、体感でも遅いと感じます。

平日12時台以外の時間帯はもっと速度が出ており、アプリのダウンロードも比較的快適にできます。

YouTube

平日12〜13時の中で一番遅くなりやすい時間である12:20〜12:40で480pが止まらずに見れるぐらいでした。速度計測していると読み込んでいる時はだいたい1.0〜2.5Mbps程度の下り速度が出ていたので720pも行けるかなという感じはしましたが、何度か止まりました。

デフォルト(YouTubeアプリが自動で画質を選ぶ)では360pでした。

こちらもSpeedTestの速度結果にリンクした体感結果です。個人的にはギリギリ合格ラインかなという感じです。

ABEMA

ABEMA TVはモバイル回線で最高画質に設定し、平日の12〜13時に確認してみました。

再生を開始してからずっと画質は荒いままでした。下り(ダウンロード)速度が200bps〜1.0Mbpsぐらいで推移しており、思っていた程の速度がでませんでした。高画質に設定しているので、問題なく高画質になると思っていたのですが…abemaの方で速度の制御など行われてるのかな?

その他の時間帯は最高画質で見ることができました。

Amazon Prime Video

平日12時台で最高画質に設定し、視聴してみたところ、最高画質となる「HD画質」では再生可能でした。視聴開始までのバッファ溜めに時間がかかり、映像が表示されるまでかなり待たされました。

平日12時台以外の時間帯も快適に「HD画質」で再生できていました。

SmartNews、Googleニュースなど

平日12〜13時の時間帯で体感で遅いとはほとんど感じませんでした。ニュースサイトやニュースアプリで素早くスクロールすると画像の読み込みが少し遅れるかなという印象はありましたが、ストレスが溜まるほど遅くはありません。

他の時間帯は快適に利用することができます。

Webサイトの閲覧

平日12〜13時の時間帯にChomeブラウザを利用して、テキストベース、写真ベースのサイトを閲覧してみました。Webサイトを快適に閲覧できるかどうかはWebサイト次第という結果でした。画像が多いサイトでも比較的快適に見れるものもあれば、かなり遅く感じるものもあり、そのWebサイトの画像のサイズや枚数などで印象は異なるようです。

遅くイライラするレベルと感じるサイトもいくつかあり、12時台の時間帯はすべてのサイトを快適に閲覧するこはできないというのが個人的な総評です。

その他の時間帯は快適に利用できました。

インスタグラム

平日12時〜13時でインスタグラムのトップ画面を素早くスクロールすると、画像の読み込みに時間が掛かります。ただ、数秒待たされる感じで、何分も待っていなければならないような状況ではありません。また、検索して画像表示するとパラパラと画像が表示され、通常時よりは確実に遅いですが、ストレスが溜まるほど遅いということはありませんでした。

そのほかの時間帯では問題なく使えました。

初速バーストはあるのか?

多くの格安SIMで提供されている初速バースト(初めの数秒または数キロバイトだけ速度が速くなる)ですが、IIJmioでは低速時にバースト転送を行うと回答しています。

バースト転送とはなんですか?【ギガプラン・mioモバイル】

バースト転送とは、低速通信時にも、通信しはじめの一定量は高速通信できる機能です。
多くの格安SIM は、高速通信できるテータ量を使い切ると低速状態になりますが、IIJmio は低速状態(クーポンが「OFF」の状態)になった後も、はじめの一定量だけ「バースト転送」を行うため、テキストメインのサイトであれば数秒で読み込みが完了することもあり、非常に快適に使うことができます。

出典:バースト転送とはなんですか?【ギガプラン・mioモバイル】

通信の最適化は実施しているのか?

IIJmioでは通信の最適化を行わないと回答しています。

【月別】体感での快適さを評価、おすすめ度は?

体感の速度を「月ごと」にまとめてみました。また、一番遅くなる「平日12時台の時間帯での体感」も記載しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考値は下記のように表しています。

評価 内容
何をしてもめちゃくちゃ快適
快適に利用できる
○時よりも速度が遅いが、体感では問題ない
○時よりも速度低下、体感で少し遅い感じる
× 遅くて使い勝手が悪いと感じる
×× 遅すぎて使えない

体感速度結果は下記の通り↓

月別体感結果 平日12-13時 夕方 朝方 その他
全ての時間帯
おすすめ度
2021年11月 ▲〜△ 3.0/5

[char no=”1″ char=”MVNOナビ!”]2021年11月現在、平日12時台は他の格安SIMのように遅くなり、格安SIMとしては標準的な速度。その他の時間帯は基本的に快適。平日12時台は速度が速いNUROモバイル日本通信SIMの方が快適![/char]

平日12:20〜12:40間での体感は下記の通り↓

平日12時台の
体感結果
Webサイト表示 YouTube ニュースアプリ Twitter インスタ アプリDL アマプラ
2021年11月 × ×

※表は「横スクロール」ができます。

平日12時台は快適ではないけど、格安SIMの中で遅すぎるということもなし。格安SIMの標準的な速度という感じででしょうか。もちろんキャリア回線と比べると速度低下が著しいので、この時間帯も快適に利用したいという人はahamo、LINEMO、povoあたりを検討したほうがよいと思います。また平日12時台はNUROモバイル、日本通信の方が快適です(とは言ってもキャリア回線ほどではない)。なので、個人的にはそれらの格安SIMの方が速度面ではおすすめです。

[char no=”1″ char=”MVNOナビ!”]2021年11月現在、平日12時台は格安SIMの中でも標準的な速度。年間通してこの状況は変わらないので、安定していると言えば安定しているのかもしれないけど…。12時台は他の格安SIMでもっと快適に使えるやつがあるので、12時台に利用する人はIIJmioはオススメしないかな。特に混雑しやすいエリア(人が多かったりなど)では更に速度が遅くなる可能性があり、かなり遅いかも…[/char]

低速時に初速バーストはあるのか?

ギガを使い切ってしまった時は速度が最大300kbpsとなります。大抵の格安SIMではこの速度低下時には、初速バースト(初めの数秒または数キロバイトだけ速度が速くなる)機能がありますが、IIJmioでもこの機能を提供しています。

上記画像の赤枠内のように、低速時の読み込みはじめは山なりになっており、バーストしていることが確認できました。

IIJJmio(ドコモ網)まとめ

IIJmio、ドコモ網の速度レビューまとめ
  • 平日12時台はキャリア回線と比べると遅い。
  • 平日12時台は速度低下は、この時間帯の格安SIMで比較すると標準的な速度(下り1.5Mbps前後) 。
  • 平日12時台以外の時間帯は快適すぎる
  • 初速バーストあり(低速時)
  • 通信の最適化はしていない
  • SpeedTestの速度計測結果と体感がほぼ同じ(速度計測結果を信用してよい)

個人的にIIJmioは良くもなく悪くもないという印象の格安SIM。平日12時台は速度低下し、他の一般的な格安SIMの遅さという感じです。この時間帯は他の格安SIMでもっと快適に利用できるものがあるので、速度面ではIIJmioを使う理由は特に見当たりません。

平日12時台以外に関しては文句なしに快適です。速度もキャリア並にでることが多く、多少混雑している基地局でも快適に利用できるのでは?と思います。なので、「平日12時台は全く使わない」という人にはかなりおすすめできます。他の格安SIMでも平日12時台に使わなければ比較的快適なものが多いです。が、IIJmioの場合、帯域がすごく空いている(それだけ借り入れている)ためか十分すぎる速度結果となることが多いです。

また、SpeedTestなどの速度計測と体感がリンクしているのはよいですね(通信の最適化やアプリ毎での速度調整をしていない)。

ただ、総評すると平日12時台にもっと快適に利用できる格安SIMがあるので、速度面でIIJmioを選ぶことはないかなというのが個人的な意見です。

速度以外の観点からであれば、MNP乗り換えで端末セットが安くなるキャンペーンを行っていたり、なにかあった時に迅速に対応するIIJmioの信頼性などで選ぶ価値はある格安SIMなので、何を求めるかでIIJmioを利用するかどうかが決まるのかなと思います。

以上、IIJmioのタイプD(ドコモ網)の速度レビューでした!

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